[7]私をいじめたあの子との再会|いじめていたあの子と再会。どうせ忘れてるでしょ?だって今、幸せそうじゃん。
私は初日から気づいていました・・・。あの子が小学校の時にいじめていたあの子だってことを。
あの子がどこの中学校に行ってどこの大学に進学してどこに就職したなど、別に聞いていないのに親のコミュニティ経由で知っていました。
私は派遣だけど、あの子はいい会社で正社員で幸せそうに見えました。
昔からなんでもできて・・誰からも好かれていて・・ムカついいていたことも思い出しました。昔のことだし、本人も私のことなんて忘れているはず。
ほら、挨拶をしても私ってわからなかった。
家に帰ると息子から「学校を休みたい。行きたくない。」と言われました。
「どうして学校に行きたくないの??ムカつく子とかいるの??」私は学校生活が楽しかったし、ムカつく子だっていた。
「ママもムカつく子いたよ??」「それ、どうした?」「ちょっと意地悪したかな。」息子の顔色が変わるのがわかりました。
「何したの??」しまった・・と思いながら「ちょっと無視したり・・ちょっと落書きとか?したり?そこまでひどいことしてないよ~。」
「でも、もう忘れているんじゃないかな?今、同じ会社だけど幸せそうだしいい暮らししているよ~。」「母さん・・・。」
「最低だな・・。」その日以来息子は私と口を聞いてくれなくなりました。
ムカつく子がいたら排除したいという気持ちは子どもだったら当たり前にあると思うし・・本人も忘れている感じだし・・息子にそこまで重く受け止められるとは思いませんでした。
あの日以降、息子は学校を休む日が多くなっていきました。
会社で「皆さんの小学校の時ってどんな感じでした??」そう質問するとみんな楽しかった話をしてくれました。
わかる!私も小学校の時が一番楽しかった。みんなでわいわいしていた思い出しかない。
だから息子が修学旅行に行きたくないと話していることをみんなに伝えました。
やっぱり反抗期なのかな・・。私も反抗期あったしな・・・。そう思っていると・・・。
「いじめられたことがない人はいじめられた人の気持ちはわからないですからね・・・。」突然の発言に驚きました。
私がいじめたこと忘れていない??もしかして・・・私のこと気づいてるの??
今から謝る??でも今さら謝っても・・・。それに他の人に私がいじめをしていたことを知られたくない。「あるあるだよね。」って感じじゃなくて息子のような反応になるかもしれないし・・・。あの子さえ黙っていてくれたら・・・。
続きます
ママ広場オリジナルマンガ「私をいじめたあの子との再会」は毎日更新します。
----------------
※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
※この記事は過去に公開したものを再掲してしています。
脚本・編集:ママ広場編集部 作画:dechi