[38完]兄嫁が嫌い|「きっともう大丈夫」再婚した元夫婦をみて母が笑顔で頷いた。

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前回のお話

スズさんの兄タカシさんは13歳年下のキラキラ女子きみこさんにベタ惚れし結婚しました。しかし数年後、きみこさんの浮気が発覚し、さらに浮気相手との間に子どもができたことを知らされ離婚。その後、浮気相手と上手くいかず、浮気相手は新しい女性を見つけ家を出て行ってしまいました。1人になってタカシさんと娘の妃ちゃんにひどいことをしたと反省したきみこさん。心を入れ替えてお腹の赤ちゃんは1人で育てていく決意をしました。ある日、仕事から帰ると強い腹痛で動けなくなってしまったきみこさんは、タカシさんに助けを求めました。電話に出たタカシさんは「なんで俺?」といった状態でしたが理由を聞いてすぐにきみこさんの家に駆けつけて病院まで送ってくれました。無事元気な女の子が生まれ、心を入れ替えたきみこさんを見てタカシさんは「今度、妃を連れてくるよ」と提案をするときみこさんは涙してお礼を言いました。久しぶりに会った妃ちゃんはお母さんのことはあまり覚えていないようでしたが、嬉しかったようですぐに心打ち解けました。それから週末になると内緒で会うようになりました。そして、妃ちゃんがきみこさんをママだと受け入れた時期を待って再婚を決意したのでした。

1話目から読む

血の繋がりがなくても自分の子どもとして育てていくことを決意

私は兄に「お兄ちゃん達これからどうするの?」と聞きました。

するときみこが「お義母さんがこのままうちに住んでもいいって言ってくれて・・・」と言いました。兄も「そうそう、ここでみんなで住むよ~」と教えてくれました。

一緒に住むと聞いた私は母にこっそり「ねぇ、お母さん。」と声を掛けました。

「お兄ちゃんは、自分の子じゃない子も育てられるの?お母さんはイヤじゃない?」と聞きました。

すると母は、「だって、お兄ちゃん『姫の子どもは僕の子どもだ!』って言うんだもの。それに妃ちゃんのお姉ちゃんっぷりもかわいいしね~」とヤレヤレといった様子でため息をつきました。

「きっとあの2人はもう大丈夫よ。」とニコッと笑う母に私は「ふーん・・・なんか、わかんないもんだね~」と答えました。こうして我が家にまた姫が戻ってきました。

私の大切なお兄ちゃんを泣かせたら今度は絶対に許さないからね!幸せそうな兄家族を見つめながら、私は心の中でつぶやきました。でも、今のきみこの笑顔に不安はないな、と頷く私です。

お兄さんは最初からきみこさんの外見ではなく中身を好きになっていたんですね。赤ちゃんも新しい家族に加わり、タカシさんも妃ちゃんも幸せそうです。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi

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