[34完]お父さんの娘は私だけ|家族の形は変わっていく。今はこれが私たち家族の形

アイコンイメージ
前回のお話

純子さんは、夫幹久さんと娘亜美さんの3人家族でしたが、姪の菜美さんが3歳で母親を亡くしたことをきっかけに、純子さんと幹久さんが菜美さんを養子として引き取り、亜美さんと菜美さんは仲の良い姉妹として成長。大人になるにつれ、亜美さんは優秀な菜美さんに劣等感を抱くようになりますが、家庭を持ち幸せになると劣等感も消えました。しかし、夫の輝明さんの会社経営が傾きお金に困るようになると、再び菜美さんへの劣等感が再燃。そんな中、幹久さんが余命半年と宣告を受けます。父の死期が近いことを恐れながらも心のどこかで遺産を期待してしまう自分を恥じる亜美さんは、幹久さんを献身的に看病する菜美さんを見てさらに劣等感が強まります。いよいよ最期の時が近づいた幹久さんの枕もとで「お父さんの娘は私だけ。だから遺産も私とお母さんだけのもの」と亜美さんが主張すると、菜美さんは「遺産はいらない」と答え、ますます劣等感を強める亜美さんは「愛情も何もかも全部菜美に半分奪われてた。ずっと我慢してた」と言い、菜美さんは「半分奪ってしまったとずっと思っていた」と負い目を感じていたことを打ち明け、純子さんは2人の言葉に愕然としました。1週間後、幹久さんは息を引き取り、四十九日の法要の席で純子さんが幹久さんが遺した遺言書を出しました。「姉妹で仲良く半分に」と書かれてた内容に輝明さんは不満を口にしますが、亜美さんは子どもの頃の楽しかった記憶を思い出し涙が溢れます。両親からの愛情を菜美さんに半分奪われたと思っていたけれど、実際は自分も菜美さんから姉妹としての愛情をたくさんもらっていたことに気づいた亜美さんは、純子さんと菜美さんに謝罪。しかし、亜美さんの言葉に深く傷ついた菜美さんは謝罪を受け入れられず、そんな自分に苦しみます。その後、亜美さんは前を向いて歩き出し、純子さんはそんな亜美さんを応援。菜美さんとも相変わらず良好な関係を続ける純子さんですが、亜美さんと菜美さんの関係はまだ元には戻りません。

1話目から読む

これが私たち家族の今の形

生活を立て直すと決めた亜美は、以前のように卑屈になることなく前向きに頑張っています。輝明さんの会社は閉めることになったようですが、忙しいなりに充実した毎日を送っているようです。菜美と直人さんは仕事に勤しみ、ヒナときなこと幸せに暮らしています。相変わらず私のところには来てくれる菜美ですが、あれ以降、亜美とは会っていないようです。

姉の葬儀の日、菜美を引き取ったことを後悔したことはない。でも、菜美が良い子でいてくれることを、性格や本人の資質だと思っていたこと。菜美への劣等感から、亜美がわざと奔放にふるまっていたことに、私は気づかなかった。

亜美にはずっと「菜美に半分奪われた」と思わせ、菜美には「亜美から半分を奪ってしまった」と思わせていた。菜美の聞き分けの良さに。そして、亜美の明るさに甘えていたのかもしれない・・。

私は2人を愛している。大事に育てた。でも、それだけでは足りなかったのかもしれない・・。私は、何の不安もなく家族4人で幸せに過ごしていた頃を思い出していました。

あの子たちが、昔のような仲良し姉妹に戻れるとも限らない。2人を平等に愛したつもりでも、間違っていたのかもしれない。でも、今はそれぞれが、きちんと自分の人生を歩めている。

幹久さん。これが、きっと私たち家族の今の形です。きっと、また形は変わるかもしれないから・・見守っていてね。

家族の形はひとつではなく、正解もないのかもしれません。その時々で変わっていく家族の形。それがどんな形でも、みんなが笑顔でいられるなら、それが一番ですよね。時間はかかるかもしれませんが、亜美さんと菜美さんがまた笑い合える日が来ますように・・。

※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ

最新のコメント
  • あっこ より

    まぁ最後の言葉が全て。各々きちんと家庭を持って前に進んでればそれでいいんだよ。

  • ななし より

    母親の「半分こ」の拘りが凄いですね
    人の感情など形が無い物を
    ドーナツを1/2にするような「半分こ」をする事はムリなのに
    最後の最後のコマにまで「半分こ」とやっていて
    ある意味凄いですね

この記事をSHAREする