[17]お父さんの娘は私だけ|当たり前の毎日が変わり始める。娘たちの関係を憂慮する中で夫に病が発覚

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前回のお話

最期の時が近づいた父幹久さんの病室で「お父さんの娘は私だけ。だから遺産だって私とお母さんだけのもの」とこれまで抱えていた不満を口にした長女亜美さんを見て、純子さんは愕然とします。次女の菜美さんは、元々は純子さんの姉の娘でしたが、3歳のときに母親を亡くした菜美さんを純子さんと幹久さんが引き取って養子にし、亜美さんと分け隔てなく愛情を注いで育てました。運動が得意で活発な亜美さんと、物静かで勉強が得意な菜美さん。タイプの違う2人ですが、とても仲の良い姉妹でした。その後、地元企業に就職した亜美さんは、跡取りの輝明さんと結婚し、レンくんに恵まれ、誰もが知る大企業に就職した菜美さんは、職場で出会った直人さんと結婚し、ヒナちゃんに恵まれました。娘たちが幸せな家庭を築いていることを純子さんも幹久さんも嬉しく思っていました。しかし、輝明さんの会社の経営が傾き始めると、亜美さんは菜美さんに劣等感を強く抱き始めます。その後、亜美さん家族は自宅を手放すことになり、賃貸マンションへ引っ越し。一方の菜美さん家族は、実家近くに一軒家を購入しました。新居に招かれた亜美さんは、リビングに飾ってある菜美さん家族の楽しそうな旅行写真などを見て「いいよね。菜美は恵まれてて」と漏らし、「亜美ちゃんだって家族仲いいじゃん」と言う菜美さんに「うちの現状知ってるでしょ?いい子ぶらないで」と卑屈な笑みを浮かべ、レンくんに「帰るよ」と声をかけるも、ヒナちゃんのゲームで遊んでいたレンくんがすぐに帰ろうとしないと「ダメ、帰るの」と声を荒げる亜美さん。すると、輝明さんが「じゃあ、このゲーム機お借りしてもいいですか?」とさらりと図々しいお願いをし、直人さんが戸惑いつつも了承すると「さすが、余裕ありますね~」と言ってゲーム機を借りて帰って行きました。この日を境に、亜美さんはますます菜美さんや純子さんに寄り付かなくなりました。

1話目から読む

夫からの思いもよらぬ報告

輝明さんの会社経営が苦しくなり大変な思いをしている亜美は、安定している菜美と比べて卑屈になっているようでした。菜美の新居に招かれたとき、自分のことを「出来損ないの姉」と卑下し苛立っていた亜美は、その日を境にますます私たちに寄り付かなくなっていきました。

数日後。朝食を食べながら「亜美たち・・なんとかならないかしら。確かに以前ほどお金持ちじゃないかもしれないけど、普通に暮らすには十分みたいだし。菜美と逆転しちゃったようにでも感じてるのかしら」と幹久さんに相談してみると、「そうかもしれないな」と幹久さんも溜息。

「あんなに仲良しだったのに、時間が経てば戻るといいのだけど」と頭を抱える私。すると、突然幹久さんが箸を置いて、「純子」と改まって声をかけてきました。「どうしたの?」と聞くと、幹久さんは数枚の紙を取り出しました。

「実は、この間受けた検査の結果が届いた」と言う幹久さんに「どうだったの?」と何気なく聞くと、

幹久さんの答えは私が思ったものと全く違いました。「家族と一緒に、病院に来るように言われている」と静かに言った幹久さんの言葉に血の気が引きました。「・・それって」

幹久さんは無言で俯き、私もショックで言葉が出ませんでした。いつも通りの夫との朝食。当たり前の毎日。この日から、それが少しずつ、音を立てて崩れていく気がしました。

亜美さんと菜美さんの関係があまり良くないことを心配し、以前のように仲の良い姉妹に戻ってほしいと気を揉んでいた純子さん。そんな純子さんに、新たな不安の種が増えてしまったようですね。

※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ

最新のコメント
  • とくめー より

    妹さんが近くにいるし、今後の病気との付き合いは妹家族主体になるんだろうな。姉はその暇はないし
    ただその状況で1話のあの発言、仮にも父の面倒見てくれた妹に、まだ亡くなってもない父の前であの発言はもう姉に同情出来ないな。もう子供もいるいい大人が、妹を引き取った過去をほじくり返して現実から目を逸らすにも限界がある

  • うさぎ より

    とっくに変わらない日常は終わってるよ。義兄の会社が傾いた時点で姉を支える優越感がなくなって棒倒しみたいに削れていった。しかも義兄も母親と同じ無神経系。挙句引っ越し祝いで皆の前で怒鳴り散らして、誤魔化す事すらなくなった。
    父親は何か繋ごうなどとしていないけど無念だろうね。まだ亡くなっていない枕元で遺産の話でがめつく怒鳴る娘に育って。せめて心置きなく送ろうって優しさすらない娘なんて、ね。

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