娘の置かれた状況を知った父は後悔の涙

帰宅した浩太さんから「今すぐうちまで来てくれないか?」と連絡を受けた私たちは、急いで浩太さんの家へ向かいました。浩太さんは、私たちを見て「すまん!俺が間違ってた!」と平謝り。妙子さんが龍太くんだけを可愛がり蒼ちゃんを蔑ろにしていることを信用していなかった浩太さんですが、蒼ちゃんと話すために蒼ちゃんの部屋に入った浩太さんは、学校に必要なもの以外は何もない蒼ちゃんの部屋を見て驚き、私たちの話しが本当だとわかったようでした。
蒼ちゃんの持ち物は、服も文房具も全てが弟の龍太くんのおさがりだったと話してくれた浩太さんは、「この状況は・・異常だ!」と声を張り上げました。散々それを浩太さんに訴えていた啓太や私は「気付くのがおそすぎだろ!!」「ほんとに!!」と呆れつつも、ようやく浩太さんが自分の家庭状況をしっかり認識してくれたことに少しホッとしました。「それで蒼ちゃんは?」と蒼ちゃんの状況を聞くと、

「リボンを抱きしめながらベッドで寝てた・・」と聞き、蒼ちゃんの気持ちを想像して胸が締め付けられる私。「リボンをくれたのは真衣さん?」と浩太さんに聞かれた私は、更紗のリボンがいつの間にかなくなっていたことは言わず、更紗がリボンをあげたことにしました。そして、そのとき蒼ちゃんが「ママに怒られる」と心配していたことを伝えました。更紗がリボンをあげると言った時、ママに怒られるからと断った蒼ちゃんですが、やっぱり欲しくて持って行ってしまったのでしょう。

今日初めて蒼ちゃんの置かれていた状況を知り「俺、全然知らなかった・・。知ろうともしてなかった・・」と涙を流す浩太さんに「どうするんだ?」と啓太が聞くと、浩太さんは涙を拭いながら「蒼の荷物を持って実家に連れて行ってくれないか?頼む!!」と覚悟を決めたように言いました。その言葉に、私と啓太は顔を見合わせ「よし!!」と頷きます。

私はさっそく蒼ちゃんの部屋に向かいました。「蒼ちゃん、ちょっといい?」と声をかけ、ドアをノックして開けると、ベッドの上でリボンを握りしめていた蒼ちゃんが「ごめんなさい!リボン、わたしっ・・」と怯えた様子で謝って来ました。私は笑顔で「もうこっそり持っていっちゃだめよ。約束だよっ」と言って怒っていないことを伝え、「リボンさん、蒼ちゃんに大事にされて喜んでるね」と明るく言いました。そして、「あのね・・蒼ちゃん・・」と切り出し本題に入ります。

「これからしばらく・・おばあちゃんちに行かない?」と聞くと、蒼ちゃんは「えっ!?蒼・・だけ?」と自分だけがおばあちゃんの家に行くことに驚きと不安の入り混じったような顔をしましたが、何かを察したのか、溢れた涙を拭って無言で深く頷きました。
これまでは仕事を理由に家のことに無関心だった浩太さんですが、蒼ちゃんの置かれた状況を理解してすぐに行動に移してくれたのはよかったです。ひとまずおばあちゃんの家に行って蒼ちゃんの笑顔が増えるといいですね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:藍川らづ
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>リボンを抱きしめて寝てた
…切なすぎる…蒼ちゃん
さすがお兄さん、仕事はできるのね
状況把握してからの決断は早い
蒼ちゃんが幸せになりますように!