まさか本当に提出するなんて

スズカが出て行ってから数日後、いつものようにアツヤに誘われて飲みに行くと、結婚すると報告を受けました。彼女は妊娠もしているそうで、アツヤは「子どもが産まれたら家族優先にする」ときっぱり。え?結婚して子どもが産まれるからって、どうして友達より家族優先になるんだ?俺にはアツヤの考えが理解できませんでした。モヤモヤしたまま誰もいない家に帰った俺は、スズカから届いたメッセーを見て目を疑いました。『離婚届出しました』って・・は?どういうこと?
離婚届ってなんだよ?なんで勝手に出すんだよ。慌てて電話をかけると、すぐにスズカが出ました。「離婚届ってなんだよ?俺、渡してないだろ?」と言うと、

スズカは冷静な声で「忘れたの?前に、タカシが離婚なんていつでもしてやるって自分の名前書いて私に投げつけたじゃん」とさらり。

そう言われた俺は、以前のやり取りを思い出しました。たしか・・何かのことで文句を言ってきたスズカに腹が立って、スズカの目の前で離婚届を書いてテーブルに叩きつけたんだった。スズカは泣きながら離婚を拒否して、それ以上俺に文句は言わなかった。いつもそんな感じだったから、すっかり忘れていたし、そもそも本気で離婚しようと思っていたわけじゃありません。「あの時の・・あれは、冗談で」と弁明すると、

「冗談でいつも離婚しようって私に言ってたの?ふざけないでよ」スズカは淡々とそう言いました。今までとは違うスズカの反応に戸惑いながら「だって、スズカは俺と別れたくないだろ?」と確認すると、スズカは「タカシがいないほうが幸せになれると思う、私」ときっぱり。

あれ?なんか・・もしかして、スズカは本気で離婚しようとしてるのか?「でも、モモをひとりで育てるなんて大変だろ?モモから父親の存在を奪うことするなよ」と慌てて説得するも、「父親の存在?今まで、父親らしいことなんてひとつもしてなかったのに?」と冷たくあしらわれました。俺は離婚するつもりなんて無かったのに・・。焦った俺は「これからはちゃんとするって。アツヤも結婚することになって、家族を優先するって話してて。だから俺も・・」と必死に訴えました。
「離婚しよう」と言って自分で記入した離婚届を渡しておきながら、スズカさんが離婚届を提出したと聞いて慌てふためくタカシさん。相手を従わせるために、するつもりもない離婚話を持ち出していたなんて最低ですね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ポジョ
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