先のことを考えて指摘した上司

飲み会のとき、かがみさんやユミちゃんは、他の人のことを考えて食べるのを我慢していたのに、俺は自分の分がなくなることばかり気にしていました。俺はこの時、自分が普段からあのときのハルトと同じことをしていたのだと、ようやく気づきます。その事実に愕然としていると、給湯室から出てきたかがみさんと鉢合わせしてしまいました。
ハルトとの会話を盗み聞きしていたことを悟られたくなくて、とっさに「いや・・・俺、トイレ行こうと」とごまかそうとしますが、かがみさんには通用しません。かがみさんは俺の顔をじっと見つめると、「学くん、さっきのハルトくんとの話聞いてたでしょ」と言いました。

「いやっ、あの」と否定しようとしますが、かがみさんはお構いなしに話し始めます「私もね、新人さんに社会人としてのマナーや一般常識を伝えるのはおせっかいかなって思うんだけど・・・」

「ハルトくん、良い営業さんになりそうだから・・・この先のことを考えたらちょっと気になってね」かがみさんはそう言って、困ったように笑いました。

かがみさんは、ハルトを一方的に叱ったのではなく、彼の将来を考えて指摘してくれたようでした。俺はかがみさんの目をまっすぐ見ると「ですね、大丈夫ですよ。ハルトは素直でいいやつなんで、かがみさんに感謝してると思います」と答えました。

すると、かがみさんは「・・・だといいんだけどね」と微笑みます。そして俺の顔をじっと見つめると「それはそうと学くん」と改まった様子で声をかけてきました。
ハルトさんの将来を考え、食事のマナーを伝えたかがみさん。自分では当たり前だと思っていても、人から指摘されて初めて、自分の行動が間違っていたと気づくこともありますよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:dechi
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