[30]お父さんの娘は私だけ|今すぐは許せない。それほどまでに姉の言葉は妹の心を抉っていた

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前回のお話

最期の時が近づいた幹久さんの病室で、「お父さんの娘は私だけ。遺産も私とお母さんだけのもの」と言い放った長女の亜美さんに、母純子さんは愕然とします。次女の菜美さんは3歳で母親を亡くし、純子さんと幹久さんに引き取られた養子。成長するにつれて、優秀な菜美さんに亜美さんは劣等感を抱くようになっていました。そんな中、幹久さんが余命半年と宣告され、夫輝明さんから遺産について聞かれた亜美さんは、「血が繋がっていないのだから、亜美がもらえばいい」と言われます。父の死を恐れながらも遺産を期待する自分に、嫌気がさす亜美さん。その後、幹久さんは自宅療養となり、菜美さんは献身的に看病します。そんな姿を見た亜美さんの劣等感は、さらに強まっていきます。ある日、幹久さんが突然倒れて救急搬送されると、病室で亜美さんは「お父さんの娘は私だけ」と主張。菜美さんが「私は遺産はいらないよ」と答えても、亜美さんの怒りは収まりません。そんな中、辛い症状に耐えながら幹久さんが意識を取り戻し、「2人とも娘だ」と伝えます。しかし、それでも亜美さんの考えは変わりませんでした。それから1週間後、幹久さんは静かに旅立ち、四十九日を迎えます。法要後の食事の席で、輝明さんに遺産についてたずねられた純子さんは、幹久さんが残した2通の遺言書を読み上げます。そこには「姉妹仲良く半分に」と記されていました。すると輝明さんは「娘は亜美1人なのに不公平」と不満を口にします。しかしそのとき、亜美さんは仲良く話す自分たちの子どもの姿を目にし、幼い頃の記憶を思い返します。両親からの愛情を菜美さんに半分奪われたと思っていた亜美さん。けれど、自分もまた菜美さんから姉妹としての愛情をもらっていたことに気づき、純子さんと菜美さんに謝罪したのでした。

1話目から読む

今までの言動を謝る姉

レンとヒナのやりとりを目にした亜美は、自分がまだ幼かった頃の記憶を思い返しました。いつまでも逆上がりができない菜美に、根気強くやり方を教えてあげたこと。菜美と「ありがとう」「大好き」をいつも言い合っていたこと・・・。両親からの愛情を菜美に半分奪われていただけじゃない。自分もまた、菜美から姉妹としての愛情をたくさんもらっていた。そう気づいた亜美は、ぼろぼろと涙を流しながら菜美に謝りました。

「ごめんね菜美、私たち2人ともお父さんの娘だった・・・それなのにお金が苦しくなって、それを全部菜美のせいにして自分をごまかしてきた。でも違うの。私、お父さんを心配させたまま逝かせてしまった」亜美は涙をぼろぼろと流しながらそう話します。私はそんな亜美を安心させるように、「お父さんはわかっていたわよ、だから半分こって手紙を残したのよ」と声をかけました。

亜美は菜美をまっすぐ見つめると、「菜美ごめんね。私が悪いってわかってるけど、今はあなたを見るのがつらい。でも、菜美が悪いわけじゃないから」と言いました。その言葉に、菜美は「謝ってくれてありがとう」と返します。そして、一粒の涙を流しながら「でも、あの日お父さんの横で言われたこと、今はまだ許すことはできない」と、はっきり伝えました。

「わかってる、許してもらえなくていい。でも菜美が悪いんじゃないって、それだけは言いたかった」そう言って、まっすぐに自分の気持ちを伝える亜美。しかし菜美はそれ以上、何も言いませんでした。

すると、菜美の様子を見かねた直人さんが、「すみません、僕たちはこれで失礼いたします・・・菜美、今日は帰ろう」と声をかけ、席を立ちます。そして菜美の肩を優しく抱くと、ヒナを連れて帰っていきました。

亜美は、去っていく菜美に深く頭を下げると「菜美・・・ごめん」と、小さく謝りました。

「両親からの愛情をずっと奪われてきた」と仲が良いと思っていた姉から言われたらショックですし、すぐに受け入れるのは難しいですよね。心の傷が癒えるには、きっと時間が必要なのかもしれません。

※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ

最新のコメント
  • マンタ より

    菜美さんの生活を羨ましがって、「本当なら私のものだったのに…」って考えた事あったもんね。それは違うよなぁ、とは思ってた

  • ぽんた より

    横目で見てる旦那さんは、菜美さんの気持ち色々聞いてたのかな。多分、本当のお母さんの事とかも。本当の気持ちって吐き出していい事もあれば良くない事もあるよね。
    無理に受け入れる必要ないよ

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