ストレスから解放された!

私に別れを告げられた涼介でしたが、恋愛アドバイス本に書かれていた「別れ話をされたら一旦了承し、残った私物を取りに来たタイミングで丸め込みましょう」という方法を鵜呑みにし、復縁の機会を狙っているようでした。しかし、そんな涼介の計画はすでにお見通しだった私。あらかじめ美鈴と高橋くんに協力してもらい、自分の荷物をきれいさっぱり運び出していたのです。がらんとした部屋を目にした涼介は、ようやく別れを受け入れたようでした。
その後、私は涼介と顔を合わせることなく、別の店舗へ異動することになりました。涼介はそのまま仕事を続けていたそうですが、最近になって上司に退職の相談をしたようです。仲の良かった社員さんは、「矢田さん、急に異動になっちゃって寂しいわぁ」と私がいなくなったことを寂しがってくれたみたい。それを聞いた高橋くんは、「そうっすね~!まぁ多分元気にやってるでしょ!」と笑顔で言いました。

落ち着いた頃、美鈴と久しぶりにカフェに来ました。「それで最近はどう?大丈夫?」美鈴にそう聞かれ、私は「ぜーんせん!なんか、早くこうすればよかった・・・」と答えます。合わせてあげなきゃなんて思わず、最初からこうしておけば、私も涼介も時間を無駄にせずに済んだのに。そう思うと、少しだけ申し訳ない気持ちになりました。

何はともあれ、涼介の「なんで?」から解放されて、自由になった今は毎日がとても楽しい。涼介と付き合った経験をいかして、これからはおかしいと思ったことはきちんと伝えようと思います。それでも分かり合えない相手なら、無理に合わせず、早めに離れることも大切にしていきたい。

長々と感じていたストレスから解放されて、今こんなに楽しく過ごせているのも、あのとき引っ越しを手伝ってくれた美鈴と高橋くんのおかげです。・・・あれ、私何か大切なことを忘れているような気がする。「あぁあ!思い出した!」声を上げて急に立ち上がると、美鈴は「えぇっ!?」と驚きました。

「高橋くんに、ランチを奢ってもらってない!」そう、今回の騒動ですっかり忘れていたけれど、『先に彼氏・彼女ができたほうがランチを奢る』と約束していたのです。異動する前に奢ってもらえばよかった・・・。後日、高橋くんに連絡すると、「別れたから無効」と言われ、私の無料ランチは儚く散ったのでした。
恋愛も、突き詰めれば人付き合い。お互いに「おかしい」と思ったことはきちんと伝え、相手が理解してくれない、理解する気がないのであれば、離れる決意も必要なのかもしれません。まだまだ若い三咲さん。次はもっと素敵な人と巡り合えるといいですね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
監修・校正:ママ広場編集部 編集:石野スズ
脚本・作画:めめ
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え?元カレはそのまま?