血の繋がりがない姉妹が背負った葛藤

「お父さんの娘は私だけ。菜美に半分奪われるのを我慢してた」と言う亜美に、「私は遺産はいらないよ」と言う菜美、でも亜美の憤りはおさまりません。すると、意識の戻った幹久さんが「2人とも大事な娘だ」と手を握って静かに言ったのでした。
その後、幹久さんが眠ったのを確認して部屋を出た私たち。
「亜美、さっきの態度は何なの」私が亜美にそう言うと、「ハイハイ、どうせ悪いのは私。出来損ないの姉よね」と言い捨てるように亜美が言い、

「亜美」とさすがに怒りがこみ上げてきました。すると菜美が、「そう。亜美ちゃんが言うとおり、血のつながりだけで言えば、そうだよ。亜美ちゃんだけが、遠慮なくわがまま言って甘えられる娘」と言い、

「私は、2人に救われた身だから。ずっと2人に迷惑をかけないように生きてきた。遠慮してたのもあるけど、家族が好きだったから・・。だから、自由に振る舞う亜美ちゃんが好きだけどずっとうらやましかった」そう話す菜美の言葉に「・・・」亜美は無言のまま。

菜美の言葉を聞いて、私が「私もお父さんも、2人とも本当の娘だと思って、ずっと大事に・・」声を震わせながらそう言うと、「それは分かってる。でも、そういうことじゃないの。亜美ちゃんはずっと半分奪われたと思ってて、私はずっと奪ってしまったと思ってる。その気持ちは、消えないの」淡々と話す菜美の言葉に「菜美・・」と呟くことしかできませんでした。

「2人を平等に愛し、育ててきたつもりだったけど・・;私と幹久さんは、何か大きな間違いをしていたのだろうか。どうして、今になって・・」とさまざまな思いが頭の中を巡りました。
それから1週間が経った頃、幹久さんは、眠るように穏やかに旅立っていきました。
純子さんと幹久さんが愛情を込めて育ててきた2人が、幹久さんの遺産を巡って揉めることになるなんて、純子さんは思ってもみなかったことでしょう。菜美さんが、「迷惑をかけないように生きてきた」「自由に振る舞う亜美ちゃんがうらやましかった」と静かに語る言葉は、亜美さんにちゃんと届くのでしょうか。
※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ
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まあ、奈美からすれば、亜美はどんなに我が儘を言おうが、ヒステリーを起こそうが、実の娘だから「捨てられない」っていう強い甘えがあるようにしか見えないよね。
実際、ハタから見てもそう見える。
もういいじゃん、遺産は母親と亜美で山分けすれば。
それで亜美が幸せになれるかは疑問だけど。
出発点から間違っていたのでは。もう自分の立場がわかっている年頃に引き取ったのに、欲しかったけど出来なかった二人目の子供として受け入れたからややこしくなってしまっていて、娘ではなく姪という線引きで、叔父叔母として育てる方が良かった気がする。菜美にも本当の両親がいたわけで、その人達以外をお父さんお母さんと呼ぶことに本心では抵抗はあったかもしれないし。一緒に暮らす中で、菜美が心からお父さんお母さんと呼べる、亜美には従姉妹だけど妹の様に思える時間を作ってあげていたら違ったように思えてしまう。