今はお腹を撫でで欲しくない

授乳する姿を間近で見ていただけでなく、その後も恋人同士のように体を寄せ合っていた愛莉さんと誠二。仲のいい兄弟では片づけられないほど距離が近い2人に、私は不信感を抱かずにはいられませんでした。あの2人の間には、きっと兄妹以上の何かがある。そんな疑いが、私の中でどんどん膨らんでいきました。
しばらくすると、誠二が部屋に戻ってきました。私は誠二から水を受け取ると、「あのさ誠二と愛莉さんって・・・」そう切り出し、2人の関係性を探ってみることにしました。

「誠二と愛莉さんってすごく仲がいいんだね、ちょっと嫉妬しちゃうな」そう言うと、誠二はヘラヘラと笑いながら「なんだ~やきもち?ごめんごめん赤ちゃんがかわいくってさ、俺ももうすぐパパだな・・・なんて思うとついな~」と言いました。

すると誠二は、私のお腹をなでようと手を伸ばしてきました。私は反射的にその手をガシッと掴むと、「ごめん今お腹が張ってて、触られると痛いかも」と伝えます。今の誠二には、私のお腹の赤ちゃんを触ってほしくない。誠二は私の勢いに驚いたのか、「そっそうなの?ごめんごめん」と慌てて謝りました。

私はパッと笑顔に戻ると、「ううん大丈夫、それより次の健診って一緒に行ける?仕事辞めたなら行けるよね?」とたずねました。しかし誠二は「え?あっ、でも職を探しに行かないといけなくってさ」と断ってきました。今までなら「もちろん行くよ」と言ってくれていたのに・・・。

私は聞き分けのいいふりをして「そっか、そっちの方が大切だもんね」と言います。誠二は、申し訳なさそうな表情で「ひとりにしてごめんな、俺も早く仕事見つけるから」と謝りました。
愛莉さんの授乳姿をまじまじと見ていたにもかかわらず、返ってきた言葉は「赤ちゃんがかわいくて」なんて、そんな説明で納得できるはずがありません。それにしても、美咲さんのスマホに何やらトークの通知が届いていますね。一体、誰とどんなやり取りをしているのでしょうか。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
![ママ広場 [mamahiroba]](https://mamahiroba.com/wp-content/themes/mamahiroba-2024/images/common/logo.webp)

まだこの記事にコメントはありません。最初のひとりになってみませんか?