[26]私の居場所を奪った女|恋を邪魔された疑いが晴れぬまま疎遠になったあの子との再会で胸騒ぎ

アイコンイメージ
前回のお話

高校の同級生だったシズクと結婚し、娘もいて地元で幸せに暮らしているワタルは、高校時代、両片想いだった同級生カエデがショウマと付き合い始め、フラれた苦い思い出がありました。でもそれはワタルのことが好きだったシズクがカエデへの嫌がらせの手紙を使ってカエデとワタル両方に嘘をつき、うまくワタルを自分と一緒にいるように仕向けたために、ワタルはカエデの気持ちがショウマにあると誤解し、またカエデはワタルがシズクと付き合ってしまったと誤解していたのでした。そのまま高校を卒業して以来、久しぶりに地元に戻ってきたカエデは、偶然小学校で娘たちが同級生だったことでシズクやワタルと再会しました。地元では愛妻家で知られているショウマでしたが、カエデが戻ってきて開かれた同窓会でカエデとやけに親し気に肩を寄せ合い自撮りツーショットを撮ったりしていて、しかも一緒のタクシーで帰って行ったので、真面目で誠実なワタルは心配になっていました。高校のときから、ショウマはカエデの妹サクラと付き合っていて、今はサクラの夫なので義姉であるカエデと仲が良いのは当たり前なのですが、ワタルは昔も今もそのことを知りませんでした。

1話目から読む

娘たちは仲が良さそうだから昔のことはもう大丈夫

カエデは小学校で偶然シズクと再会した後、高校時代のことを思い出していました。あのシズクが。でも結局、嫌がらせの手紙は誰が書いたのか分からなかったし、シズクの仕業なのかハッキリしないまま、私たちは卒業した。あの時と変わらない様子のシズクだったけど・・・。

カエデは、娘のアカネにシズクの娘ミズキのことを聞いてみました。「アカネはさ、ミズキちゃんと仲いいの?」するとアカネは「ミズキちゃんはみんなと仲良いかな。1人でいるといつも仲間に入れてくれるんだ」と元気に答えました。「そっか。ミズキちゃん優しいね。」アカネの様子から少し安心したカエデです。

娘たちは仲が良さそうだし、大丈夫かなと思ったものの、カエデは妹サクラに一応報告だけはしておくことにしました。

この日、シズクに会ったと伝えると「は??」と声色が変わったサクラ。アカネとミズキが仲良しなことを伝えると、「え、大丈夫なの?」と心配そうです。「うん、おそらく子どもには何もしないと思うから。」とカエデは伝えました。

それから、同窓会が開かれることになったことも、サクラを心配させました。カエデが地元に帰って来たのでみんなが集まると言ってくれているのでカエデが欠席するわけにはいきませんが、心配するサクラです。

高校時代、ワタルのことが好きだったカエデですが、『ワタルに近づくな』と脅迫する手紙が届いたり、妹のサクラが階段から不審な落ち方をしたりしたこともあり、ワタルと距離を置くようにしている間に、ワタルはシズクと一緒にいるようになってしまいました。サクラやショウマに言われてもシズクを疑いきれないカエデは、そのままワタルと疎遠になったまま卒業してしまいました。ワタルはカエデがショウマと付き合い始めて、フラれたと誤解しているとも知らずに。時が経ち大人になっても、恋の苦い思い出は忘れられませんよね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

この記事をSHAREする