[6]勝手に子どもの名前を変えた夫|届け出直前の変更は策略。義母が決めた名前にするつもりだった夫

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前回のお話

出産前からお腹の中にいる長女の名前を「ナナ」と名付けていつも呼び掛けていたショウタさん・ナエさん夫妻。ところが出生届を出しに行ったショウタさんは、ナエさんに黙って勝手に娘の名前を「サチコ」に変更して届け出を完了してしまいました。名前の変更を悪びれることなく自信たっぷりに報告するショウタさんとは対照的に、大切なことを勝手にされてしまいショックで涙するナエさんですが、それでも娘の名前をショウタさんがもう一度考えて決めたのだと自分に言い聞かせ、ナナちゃんがサッちゃんになったことを受け入れようとしていました。気持ちが追い付かないナエさんの産後の体調や感情を気遣うことも無く、ショウタさんは義父母を部屋に呼ぶことを勝手に決めてまたもや事後報告するのでした。義父母はサッちゃんを見ると本当に嬉しそうに目を細めてかわいいと言ってくれました。娘を両親に自慢するショウタさんとのやり取りを微笑ましく見ていたナエさんでしたが、「サッちゃんのお名前はばぁばが考えたのよ」という義母の言葉にナエさんは衝撃を受けました。

1話目から読む

義母と嫁の仲を取り持ったと言い張る夫

ナナちゃんの名前を出生届の直前に勝手にサチコに変えたショウタ。自慢げに「直前にピンときた」って言ってたのにウソだったの?義母は事前にショウタに話していたと言っていました。それなら最初からショウタはそのつもりだった?名前変更の理由が曖昧だなと思っていたけれど、そういうことなの?「相談したらダメって言われそうだった」と言った意味が今なら理解できる。2人で考えて決めた名前を義母が考えた名前に変えたいなんて私、絶対反対だもん。それなのに変えた方がいいってどういうこと!?ショウタからちゃんと説明してもらうべきだと思いました。

義父母を送ると言って出て行ったショウタに『お義母さんが言ってたこと本当?説明して。最初から変更するつもりだったの?』とメッセージを送って待っても、その日、返信は届きませんでした。

翌日になって、ばつの悪い顔でそっと病室をのぞきに来たショウタは、タイミングよく泣き出したサッちゃんに「サッちゃん泣いてる!どうしたのかな~」と言いながら部屋に入ってきました。私は「私が抱っこするから。」と、無表情。

「なんだよ?まだ怒ってるの?」勝手にナナちゃんの名前を変えたことを自分が思いついたかのように嘘をつき、本当は義母が考えた名前に変更するのは計画的だったのかどうかちゃんと説明して欲しいとのメッセージにも返信なく普通に会いに来たショウタに言われてこみ上げる怒りを必死に抑え「どういう経緯か説明して欲しい」ともう一度ショウタに伝えました。

ショウタはため息をつくと、名前変更の経緯を話し始めました。
ショウタによると、私が妊娠後期になったころ、義母が娘の名前を考えたとショウタに連絡をしてきたそうです。でもその時には既に私たちはナナちゃんと名付けていたのです。

ショウタは2人で一生懸命考えてナナちゃんと名付けたことを義母に伝えたそうですが、義母は自分に相談もなく決めたと怒り出したそうです。怒りの言葉を並べる義母との電話に、ショウタはそれ以上何か言うと、義母と私がぎくしゃくしそうだから仲を取り持つために自分のせいにして名前変更した、と言いました。それに、ショウタにとっては義母が考えた「サチコ」も悪くなかったと。どうして娘の親である私たちが一緒に考えて決めた名前なのに、毎日「ナナちゃん」って呼んでいたのに、義母の希望の通りに変えられてしまう全く意味が分かりませんでした。

ショウタさんもナエさんと一緒に我が子の名前を一生懸命考えて決めていたはずなのに、すんなり母親の言いなりになってほしくないですし、せめてナエさんに義母も名前を考えたことを伝えて欲しかったですよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
9歳男児6歳女児の2児の母です。

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