[15]妹優先夫|母子家庭の気持ちが分かるから甥の父親になる?見捨てられると心配する息子の気持ちを蔑ろにする夫

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前回のお話

一緒に出かけた遊園地で義妹の息子タイガくんから「『パパって思っていいよ』って言ってくれた」と言われたケンシンくんは、自分のパパがタイガくんのパパになってしまうと思って泣き出してしまいます。ユキノさんが「パパはケンシンだけのパパだよ」と慰めると、今度はタイガくんが「嘘じゃないよ!シンジおじさん俺にそう言ってたもん!」と泣きべそ。タイガくんから「シンジおじさんが俺のパパになるってケンシンに言ったら泣いちゃった」と聞いたシンジさんは、「ケンシンそんなことで泣くなよ~。ケンシンもタイガも俺の息子だよ」とやれやれといった様子でケンシンくんに言ったのでした。

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妹優先夫[15]息子の気持ちを分かろうとしない夫

その夜。「今日のこと本気?タイガ君の新しい父親になるって?」と遊園地での発言についてシンジさんに改めて聞いたユキノさん。「ん?言ったよ?」とさらりと答えるシンジさんに「ケンシンがどんな気持ちだったか分かる?」と怒りを抑えながらユキノさんは言いました。

すると、シンジさんは「なんだよ?それを言ったら、父親のいない子どもの気持ちなんてユキノには分からないだろ?」と大きな溜息をつき、「それに俺は母親の苦労を知ってるんだ。カオルを助けるのは当然だろ」と不機嫌そうに言いました。

シンジさんの態度に悲しい気持ちになりながらも、「カオルさんの苦労はわかってるつもりだよ。でもケンシンはあなたの本当の息子なのに。約束も守れない、運動会にも来ない。そのうえタイガ君の新しい父親になるって・・」とユキノさんは必死に訴えました。しかし、シンジさんはユキノさんの言葉に耳を傾けようとはしません。

「俺は母子家庭で育って・・」と、自分と同じように父親がいない甥っ子の寂しさには寄り添うものの、息子のケンシンくんの寂しさには目を向けようとしないシンジさんにユキノさんは我慢の限界。「だったら!ケンシンの気持ちが分かるはずでしょう!?ケンシンは今、あなたから見捨てられるかもって不安になってるんだよ?」と声を荒げました。

少し落ち着いたユキノさんが「カオルさんを助けることは否定するつもりはないよ・・でもそれはケンシンを傷つけてまでする必要があるの?」とシンジさんに問いかけると、シンジさんは無言で俯きます。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
9歳男児6歳女児の2児の母です。

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