前回のお話
どれだけ頑張ってもいつも一番になれるわけではないことに気づいたハヤトくんでしたが、できないとママが悲しむと言っていつも頑張っていたのでした。そのことを知ったママさんは、どれだけハヤトくんのことを追い詰めていたのかと、苦しい気持ちになったのです。
神童と呼ばれた我が子[9-1]本当にごめんなさい
ハヤトが帰宅しました。
「話があるの。荷物を置いてリビングに来てくれる?」
そう言うと、ギクッとした顔をして
「・・・はい・・・」
ハヤトはうつむいてダイニングテーブルにつきました。
「お母さん、昨日は・・・」
そう言いかけたハヤトを遮って
「ごめんなさい!」
私は頭を下げました。
「私の言葉があなたを追い詰めていたことにやっと気が付いたの。」
私は心からハヤトに謝罪しました。
「あなたを傷つけるつもりや追い詰めるつもりなんてなかった
でも、私のせいであなたに無理をさせていたのよね
いつもこれ以上ないくらい頑張ってくれていたのに
本当にごめんなさい」
ハヤトは驚いたような、少し困惑したような顔をして、黙って私の話を聞いてくれていました。
続きます
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※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
※この記事は過去に公開したものを再掲しています。
脚本:のきわだ
1児の母。子育てに奮闘中。
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。SNSで育児絵日記を描いています。
編集:ママ広場編集部