青川流「夫婦生活を持続させる3原則」
良かったはずの夫婦関係にひびが入ってしまう要因は一体何なのでしょうか。私はここに「夫婦生活を持続させる3原則」があると考えています。この3原則が守られなかった時、2人の関係性にひびが入ります。
どんなに幸せを誓い合った2人であっても、日々の仕事に追われ、自分の理想の生き方を追求し、独身時代の夢を押し通そうとすると、夫婦の関係性に溝ができたり、心が通わなくなってしまうことがあります。しかし、それは当然と思っていらっしゃいませんか?一方で、そんな2人でも、うまくいっている夫婦もいるのです。これまで数万人を鑑定してきた中で、家庭運が良い、つまりうまくいっている家庭に共通した原則があることがわかってきたのです。
(1)距離が近い
まずはお互いの心の距離について考えてみましょう。
かつて遠距離恋愛の末、うまくいかなかったケースもあるでしょう。逆にうまくいったという方は、距離を縮める努力をされたはずです。相手の日常が見えない状況が続くと、心の距離も遠くなります。生活、考え方、価値観などそれぞれが持つ環境要因の質が変化していることに気づかず、互いを理解できなくなってしまうことがあるのです。
また、たとえ同じ屋根の下に住んでいても「家庭内別居」では関係を維持するのが難しいはずです。単身赴任など物理的な距離があっても、心の距離が遠くならないような配慮が必要です。
(2)同じベクトル(方向)を向いている
誰もが同じ運勢のリズムを持っているわけではありません。自分がうまくいっていても、パートナーがうまくいっていないこともあるでしょう。
例えば、「マイホームを購入したい」と、どちらかが一生懸命に稼いだとしても、一方で、片方が浪費ばかりしていては、その夢を叶えることはできません。時には、仕事をして帰宅したパートナーの愚痴を、「会社の話など分からない」と聞く耳を持たないのではなく、「心を寄せて聴く努力」をしてみましょう。相手が発信しているSOSのサインも見逃さずに受け止めることが重要なのです。つまり、互いの状況を理解した上で、自分たちの進むべき道をしっかりと話し合い、同じ目的を共有しなければならないのです。「意見すること」と「我を通すこと」は別物です。「我を通し続ける」と、ほぼ例外なく崩壊してしまいます。互いの思いの方向性を共有し、すり合わせ、同じ方向を向く。この作業は夫婦を長く維持していく上で大切な要素となります。
(3)同じ速度で歩む
心の距離が近くにあり、目指すベクトル(方向性)が決まっていてもうまくいかない場合があります。それはお互いの進む「速度」です。お互いの心には「感情」が存在します。良いときも悪いときもあるでしょう。休みたいと思っている時に連れ出されたり、ゆっくり楽しみたいと思っている時にせかされたり、もっと大きな判断を迫られた時に勝手に決められたり。そんな、片方がパートナーのことを労わらずに行動することが度重なるならば、自然と溝が生まれてくるでしょう。ですので、夫婦は手を携え、同じ速度で歩調を合わせて進むことが大切になるのです。
夫婦運は決して特別なものではありません。占いでいうところの「対人運・対人関係運」と同じです。対人関係でトラブルを起こしやすい人は夫婦関係でもトラブルを起こしやすいのが常で、一般的に10~20%は関係構築が苦手な人が存在します。ポイントは「問題に対して夫婦でどのように関係修復がはかれるか」ということです。
また、最初は良くても生活しているうちに、「夫婦生活を持続させる3原則」の一つでも要素が欠けていくと、フェーズ(段階・局面)が変化していきます。
また、変化したこの関係を修復できる方法として夫婦での子育てや、ペットの世話を共同でおこなったり、同じ趣味や仕事を持ったりすると、距離・ベクトル・速度が合いやすくなってきます。