前回の話
お祝い袋の中身をその場で確認するなんて非常識な行動にギョッとしたアイ子さんでしたが、義兄夫婦の結婚のご祝儀が空っぽだった話を聞いて更に驚きました。「私ったらそそっかしいから・・・」と笑う義母でしたが・・・。
「家族」と認められない私[8-2]お祝い袋は空だった?
兄の話を聞いて焦る恭一さんに、
「恭一くんも確認したらどうですか?」と、みほさんがスッと近寄ってきて言いました。
「うちは大丈夫じゃない?」と躊躇する恭一さんに、誠さんも
「でも母さんが忘れてるかもしれないし」と背中を押すので・・・
恭一さんは、母親に確認してもらうことにしました。
申し訳なさそうに袋を渡すアイ子さんに、義母は
「そうね!私、向こうで確認してくるわ」
と、部屋を出て行きました。
誠さんは、振り返って父親にも伝えます。
「そそっかしいから仕方ないけど・・・父さんも確認してくれよ。」
急に話を振られて「俺は・・・確認してるよ?」
すると、義母が笑顔で戻ってきました。
「はーい!今日は大丈夫!間違いなく入っていました。
アイ子さんごめんなさいねー、はいどうぞ。」
あらためてお祝いを受け取ったアイ子さんだけが気付きました。
・・・袋の厚みが・・・先ほどと全然違ったのです。
「ありがとうございます・・・」
アイ子さんは苦笑いでしたが、ホッとした恭一さんは誠さんに
「ほら~大丈夫だったじゃん!」
誠さんは、どこか自分にも言い聞かせるような口調で
「母さんのフォローは俺たちがしないとだからな~」と言いました。
恭一さんは「わかったわかった」
と、あまり深くは考えていない様子です。
続きます
ママ広場オリジナルマンガ「「家族」と認められない私」は毎日更新します。おたのしみに!
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※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
※この記事は過去に公開したものを再掲してしています。
脚本・編集:ママ広場編集部 作画:dechi