【嫌って言えるわけない】その通り!大部屋脱出でやっとくつろげる!|義家族旅行が嫌すぎる[10]ママ広場マンガ

前回のお話

さよさんと授乳室で話し、私を気遣ってくれる人と出会って涙が止まりませんでした。そして再びみんなで集まった後それぞれの部屋に戻ることになったのですが・・別の部屋に戻る予定のさよさんが、義母に「典ちゃん待って!」と声をかけ、何事かと思っていると・・

[10]義家族旅行が嫌すぎる|ママ広場オリジナルマンガ





さよさんが義母を呼び止め、何事かと思っていると、2人で話し始めました。
さよ「典ちゃん、かなこさん達と一緒の部屋だって聞いたわよ。」
義母「うん。そうよ?」

さよ「それだと、かなこさんが疲れちゃうわ。」
義母「どうして?・・かなこさんに聞いたら大丈夫だって言ってたのよ?」

さよ「そんな・・。お嫁さんが言えるわけないじゃない。」
義母「そんなことないわよー!私とかなこさんとは仲良いんだから。」

すると、さよさんが義母に近づきそっと耳もとで囁きました。
さよ「典ちゃん・・亡くなって随分経つからって・・忘れちゃったの?」
義母「え・・何のこと?」
さよ「・・お義父さんとお義母さんのことよ・・」

これまで大きな声で笑いながら話していた義母の様子が一変しました。何か考え事をしているのか、一点を見つめてただただ立っている状態が長く続いて・・
後で教えてもらった話によると、義母のお義父さんとお義母さんもそれはそれはクセも圧も強い方々だったようで・・おばあちゃんのお世話から、何度も繰り返されたのアポなし訪問など・・何度「もう・・イヤ・・!!」と義母が逃げ出そうとしたのか数えきれなかったとのことでした。

義母「・・・嫌なこと思い出しちゃったわ・・汗」
さよ「ねっ!わかったでしょ!お義父さんとお義母さんだって悪気があったわけじゃない!・・そういうことよ!」

どんよりとした空気を纏ったまま立ち尽くしている義母に、あっけらかんとさよさんが続けた後、こちらを振り返って・・
さよ「ということだから、今晩は私達の部屋と交換しましょう!それから・・コウタくん。」
と、大部屋と部屋の交代を申し出てくれたさよさんがさらに続けて・・

さよ「かなこさんが昨日・・温泉にも入れてないって知ってる??」
コウタ「・・え?」

何も考えていないコウタは、当然すぐにリアクションできるはずもなく・・
さよ「アオちゃんのパパはあなたよ?自分を優先するのはほどほどにしなくちゃね。じゃないと・・かなこさんに愛想つかされちゃうわよ」
コウタ「・・・。」

さよさんに正論を述べられて、何も言い返せないコウタの様子に、情けなさを感じていると
さよ「さあ、おじおば集団は4階に行くわよ~!!」
と義父母と一緒に大部屋へと向かって歩き出したのでした。

さよさんの心遣いと行動は、この旅行で唯一の忘れられない大切な思い出となったのでした。

[11完]へ続きます。

ママ広場オリジナルマンガ「義家族旅行が嫌すぎる」は毎日更新します。明日もお楽しみに!
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脚本・編集 ママ広場編集部  作画 dechi
※実在の人物や団体等とは関係ありません。

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