[8]残念な僕の母親|もう会いに来ないでくれ。離婚してもなお叔母の財産を狙い続ける母親を冷たく突き放す

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前回のお話

高級マンションのペントハウスで暮らす、素顔非公開の超人気マンガ家知佳さんを叔母に持つ高校生のユウトくん。知佳さんが有名なマンガ家『緑乃トモヨシ』だと知らなかったユウトくんの母親麻里さんは、知佳さんをオタクだといつもバカにしていて、義母の持ち物だとばかり思っていたペントハウスを乗っ取りたいと考えていました。ワガママで図々しい麻里さんの言動が積み重なった末、とうとう両親は離婚。ユウトくんは父親宗太さんについて行くことに。麻里さんの希望で月に一度顔を合わせてはいるものの図々しい態度は健在で、いまだに知佳さんの近況を聞き出そうとしてくる麻里さんにユウトくんは嫌気が差します。それと同時に、青野家にやっと訪れた平和な日常が、再び麻里さんが関わることで崩れてしまったらどうしようと不安に襲われます。翌日、千佳さんのマンションに向かうと、入り口で不振な動きをする麻里さんの姿が。ユカさんは、もうすぐ公開する映画のプレミアム試写会のチケットが麻里さんの狙いではないかと推測しますが、ユカさんの推理は全くのはずれ。麻里さんの動きを恥じたユウトくんは、「もう会いに来ないでくれ」と冷たく言い放ったのでした。

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諦めの悪い母親に嫌気が差す

マンションの前でうろつく母さんを捕獲した僕とユカさん。近くのカフェに移動して話を聞いてみたものの、母さんは肝心なことは語らず、目的をごまかすばかりです。するとユカさんが、「プレミアム試写会のチケットが狙いなのではないか」と鋭い推理を披露。ところが母さんは「は?何それ?」と心底分からないという顔をしました。どうやら、ユカさんの渾身の推理は見事に外れてしまったようです。

試写会のチケットが目的でないとしたら、母さんの本当の狙いはいったい何なのでしょうか。不審に思ったユカさんが、「そもそも、なんで麻里さんはマンションの周りをうろついているんですか?」と率直にたずねるも、母さんは「どうしてあなたに言わなきゃいけないのよ」と突っぱね、頑なに口を閉ざします。

どうせ母さんの狙いは、知佳さんの財産に決まっています。「お金になりそうなネタ探しても無駄だからな。もうこれ以上、母親を軽蔑したくないからやめてくれ」冷たく言い放つと、母さんは悲しそうに「ユウト・・・」と僕の名前を呼びました。たとえ実の母親でも、知佳さんやユカさんたちの平穏を乱すのは絶対に許しません。

母さんは今も、僕たちが知佳さんの恩恵を受けて暮らしていると思っているのでしょう。ですが、知佳さんの稼いだお金は知佳さんのもので、僕たちには関係ありません。ユカさんの手料理には少し甘えていますが、僕の学費は父さんが出してくれてるし、知佳さんの財産に頼ったことは一度もありません。

「みんな協力し合ってるんだよ、母さんみたいにいいとこどりしようとしているわけじゃないんだ」そう伝えると、母さんは複雑そうな顔で「わたしは・・・」と言いかけます。

もう言い訳は聞きたくない。そう思った僕は「月一の面会はするけど、もう来ないでくれ」と母さんを冷たく突き放しました。母さんは今まで見せたことのない悲しそうな表情で「わかった」と小さくつぶやきます。その表情に胸がズキッと痛みましたが、ここではっきり線を引かなければ、母さんはいつまでも知佳さんの財産を狙うに違いありません。

麻里さんは、何かを必死に伝えようとしているようにも見えます。本当に麻里さんは、知佳さんの財産目当てでマンションに来ていたのでしょうか。麻里さんの切なそうな表情を見ると、それが目的ではない気もしますね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ

最新のコメント
  • れもん より

    ユウトくんは、お母さんを嫌いではないんだよね(過去だけかもしれないけど良い思い出もある)…
    それなのに、自ら拒絶を伝えなきゃいけないの、ちょっと切ない。

  • りん より

    毎日、マンションに来る暇があるなら働けー

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