前回の話
カオリさんとの結婚挨拶のためカオリさんの実家を訪れた婚約者の隆明さんは、カオリさんの兄嫁みずほさんを見て「安心しました」と言うと、持参した巻物「妻の5か条」を読み上げました。そこには、時代錯誤で男尊女卑ともいえる、伊藤家に嫁いだものが従わなければならない内容が書かれていました。「ナニコレ」と引くカオリさんに、「今までとは違うから心しておくように」と真顔で言う隆明さんは、あらためてカオリさんの両親に「お義母さんの嫁のしつけが完璧だったので安心しました」と笑顔で言いました。
実母が嫁いびり義母になっていた[33]この家が大っ嫌い
困惑した表情でカオリさんのお父さんが「ちょっと隆明くん」と言い掛けましたが、それよりも先に発言したのは怪訝な顔をしたよっちゃんのお母さん、千恵さんでした。「昔から、うちは異常だと思ってたけど・・・令和になってもこんな家あるのねぇ~」
フーッと溜息をついた千恵伯母さんに、「千恵おばちゃん!?」と焦るカオリさんです。
すると千恵伯母さんは、カオリさんのお母さんに「志津子さんはわかるでしょ?自分も散々いびられて。自分は嫁をいびって。」とズバリと言ったのです。
さらに「そして自分の娘もまたいびられる。世の中よくできてるわ・・・」と嫌味たっぷりに言い放ちました。カオリさんのお母さんの顔色が明らかに変わりました。
千恵伯母さんは、カオリさんの父親吾郎さんと兄憲一さんにもくぎを刺しました。「分かってるでしょ?これが因果が巡るってやつ」
言われたカオリさんのお父さんは「姉さん!」とは言ったものの、もちろん千恵伯母さんの発言が事実ということはわかっていました。
まさにぐうの音も出ないふたりです。
千恵伯母さんの発言は止まりませんでした。「妻を守らない男は妻を守らない息子を育て、娘は夫に守られない妻になる。」
「だから私、この家大っ嫌いなのよ」厳しい顔で千恵伯母さんが気持ちを吐露しました。
ママ広場マンガ「実母が嫁いびり義母になっていた」は毎日更新します。おたのしみに!
----------------
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi