前回のお話
ハヤトくんから「習い事を減らしたい」と言われたママさん。何でもできるのだし、これまで頑張ってきたのにもったいないと思いつつも、ご主人の「好きなことをさせた方がいい」ということばと、勉強に集中できるならという思いから少しずつ習い事を減らしていきました。運動より勉強ができた方がいいと考えていたママさんは、ハヤトくんが持ち帰る100点満点のテストを見ては、「これでよかった」と思うようになったのです。
神童と呼ばれた我が子[6-1]え?そのテストのこと、私知らない・・
ある日、ママ友の間でテスト結果の話になりました。
「満点はユウキ君だけだったみたいよ~」
「すごいできるんだって!」
少し引きつる顔を必死に抑えながら、「へ、へぇ~!ユウキくんってすごいのねぇ!」
と笑ってみせたものの、心の中は穏やかではありませんでした。
そういう話題なら、いつもハヤトのことだったのに。
それに・・・
そのテスト、私は見せてもらっていない・・・
みんなが話していたテストのハヤトの結果が気になって仕方のない私は、
まだ習い事から帰ってきていないハヤトの部屋に入りました。
テストの結果があるか、確認するだけ・・・
そっと引き出しを開けた私の目に飛び込んできたのは・・・
「な・・・何これ!!」
絶句しました。
引き出しの中には、30点、55点とひどい点数の答案用紙がぐちゃぐちゃになって隠されていたのです。
続きます
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※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
※この記事は過去に公開したものを再掲しています。
脚本:のきわだ
1児の母。子育てに奮闘中。
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。SNSで育児絵日記を描いています。
編集:ママ広場編集部