前回の話
中学1年の最初の定期テストで学年1位を取り、自信がついた娘。
地方公立塾なし娘の東大合格物語【8-1】中2・中3秘めた娘の「負けん気」と「ド根性」
中2・中3では、先に高校受験を終えた兄が地域のトップ校に進学したことで、自然と娘もトップ校受験を意識するようになりました。
ある定期テストの時、娘自身の手ごたえに比べて、だいぶ低い点数がついた答案が返ってきたことがありました。
結局、その点数は先生の採点ミスだったことが後からわかって訂正されたのですが、採点ミスが発覚する前は、娘は「過去最低点」にショックを受け、悔し泣きをしていました。
公立トップ校が第一志望だったので評定を積んでいくことも大事な要素ではありましたが、娘が悔し泣きをしたのは評定云々の問題ではなく、本気で満点を狙いに行っていたからだったと思います。
部活と習い事のバレエが結構忙しかったので、塾には行かず、自分流のスケジューリングで定期テスト対策をするというスタイルを続けましたが、学年が上がるにつれて、徐々に、娘の秘めた「負けん気」や「ド根性」を感じることが多くなりました。
バレエの発表会前は、レッスン日が増え、夜も遅く帰ることが多くなったので、テスト勉強の時間が取れないことに焦る様子を見せていたこともありました。
でも、レッスン場への移動の車の中で英語のリスニング対策のCDを聴いたり、歯磨きやドライヤーで髪を乾かす時間に暗記ものに取り組んだりと、なんとかして時間を作ろうと、ド根性を発揮する娘なのでした。
この負けん気やド根性で、中学校の定期テストでは最初から最後まで学年1位を取り続けました。ぽやんとしているように見えて、心の中に「(他人にも自分にも)負けたくない」という闘志を、静かに、でも絶やすことなく燃やし続けた娘のブレなさ。この強さはいったいどこから来るのだろうと、わが娘ながら、驚きながら見守っていました。
バレエは小学校4年生から始めましたが、「ポワント(トゥシューズ)でヴァリエーションを踊るまで」という目標を達成した中2の秋の発表会で区切りをつけました。
学校の部活は3年生の秋までありましたが、気持ちの上では、バレエに区切りをつけたあたりから、本格的に受験モードに入って行ったと記憶しています。
続きます
※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
[脚本]Maman [作画]dechi [編集・監修]ママ広場編集部
Maman
夫と大学生の息子・娘の4人家族。
学習教材制作業の傍ら、子どもの学習習慣の作り方や学習計画の立て方を伝えながら、スケジューリング(時間管理)とジャーナリング(書くこと)で幸せな親子を増やす発信を続けている。