[41]年の差婚|会社のみんなが天真爛漫な彼を励まし応援していた。知らなかったのは私だけ。

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前回のお話

15歳年下の加賀谷くんとの結婚を両親に反対され、家を飛び出したユリ。駆け付けてくれたジュンに「ごめん」と謝った後2人で話し、「今みたいな余裕ないユリさんも好き」と言われ少し心がほぐれました。その後、両親を説得するのは難しいとこのまま結婚の準備を進めようとジュンに提案するユリ。ジュンは考え込んだ後「・・わかった」と返事をし、それから水面下で結婚に向けての準備を進めていったのでした。

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年の差婚[41]二人並んで結婚報告。実はみんな知っていた。

ある日、会社で打ち合わせがありました。
「・・ということで進めてください」と打ち合わせを進行する部長が、「じゃ、最後に谷口と加賀谷から報告があります」と言いました。

私があらたまって、「ええと・・この度・・」と緊張しながら言うと、「ユリさんと結婚しますっ!!」とジュンが(照)思わず「ちょ・・!ジュン・・」と声をかけると、「おめでとう!」と声が聞こえました。

そして、「いや~ついにか!」「加賀谷くんよかったね!」とジュンを囲んで祝福する周りの人達に「へっ?へっ?」と驚くジュン。すると、「いや~、俺も報告聞いた時は驚いたよ。ついに谷口を射止めるとはな~」と笑顔で言う部長の言葉に「え・・どういう・・」と動揺する私。

すると、「私たち、みんな知ってたんですよ。加賀谷くんが谷口さんのこと好きだって!」と田中さん。そして、「加賀谷くん、あんなわかりやすくアプローチしてたのに、谷口さん全然気づかないし・・みんなで悩んでる加賀谷くん励ますの大変だったんですよ~」その言葉を聞いた周りの人たちは「ほんとですよ!」「加賀谷くん、不憫だったよねぇ」と口々に言いました。

そして、「加賀谷くん、谷口さんに褒められるように仕事頑張ってたし、多いが実ってよかったね!田中さんがジュンにそう言うと、「田中さんお世話になりました!」と笑顔で答えるジュン。そして、「結婚式はガーデンパーティーにしようと考えているので・・みなさん、ユリさんのウェディングドレス見に来てくださいね!」とウキウキで答えました。「行く行く!」「楽しみだね~」口々に言う声が聞こえてきて私までハッピーな気持ちになりました。

会社で結婚報告をしたその日の夜のこと。
「えーと・・招待客のリストは・・」と準備を進める私たち。「結婚式の準備が大変とは聞いていたけど・・」と呟きながら招待客のチェックをする私と、黙々とリストをチェックするジュン。

手にもっていたスマホをじっと見ると・・お母さんからメッセージが届いているのに気づいたものの、開ける勇気もなく複雑な気持ちに。そんな私をジュンが黙って見つめていたのでした。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

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