[29]年の差婚|何度も彼の名前を呼んだ。

月城さんに耳もとで囁かれている姿を遠くから見た加賀谷くんが急いでこちらに向かって来て、
「ユリさん!月城さんに何言われたんですか!?」と驚いてそう言うと、
「え??」と答えた後、顔が真っ赤になるのを感じた私。
「ユリさん!?えっ何言われたの!?」真っ赤になった私をみてさらに心配する加賀谷くんに、
「あっ、いや・・何でもない」
月城さんに言われたことは加賀谷くんには言えない、そう思って答えると、
「本当に!?ホントに何でもない!?」と何度も聞く加賀谷くんに、
「うん・・あ、月城さんにはちゃんと伝えたから」と話すと、

「・・・月城さんとユリさん・・すごい距離近かった」と恥ずかしそうに言う加賀谷くんに、
「・・・えっと、怒ってる?」とたずねると、加賀谷くんが思いっきり拗ねてしまい、
「どうやったら機嫌なおるかな・・」と話しかけると
「『ジュン』って呼んでくれたらなおります!」と即答!
「え!?いや、それはまだ・・」ためらう私に「まだダメですか・・」としゅんとする加賀谷くん。
覚悟を決めた私は、
「・・・ジュン」と頬が赤くなるのを感じながら言ったのでした。

すると、
「え!!もう1回!!聞こえなかった!!」すっかり元気になった加賀谷くんにそう言われ、
「・・ジュン」というと、「もう1回!もう1回!」そう言われてまた「・・ジュン」、
「もうひと声!!」加賀谷くんの言葉に思わず無言になる私。

「もう!!しつこい!!」さすがに何度も言わせすぎだと思ってそう言うと、
「あぁっ!ユリさん待って!ごめんなさい~っ!怒んないで~!!」と謝る加賀谷くん。
「もう何回言わせるのよ」
「つい・・嬉しくって・・」
こんなやりとりをして・・加賀谷くんとの交際が始まったのでした。

それからというもの、水族館や遊園地など、いろんな所でデートを重ねた私たち。
(フットサルはあんなに上手なのに、アイススケートでへっぴり腰な加賀谷くんにビックリしたり)

加賀谷くんが私の家に来るようになったりして、あっという間に半年が過ぎていったのでした。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。