前回の話
小学2年生のときの同級生さなかちゃんが詐欺で逮捕されたとお母さんに聞き驚いたまるさん。さなかちゃんが放置子だったことや、引っ越して関りがなくなってからのさなかちゃんのこともお母さんが話してくれ、何とも言えない気持ちになりました。しかし、お母さんは「あの頃にお母さんがさなかちゃんに対して出来る事はやったし、置かれた環境はあれど結局最後は本人次第」と言い切り、まるさんも「確かにそうだな」と思いました。
母が私の友達に冷たい[95完]
お母さんの言葉を聞き「最後は本人次第。確かにそう」と思ったまるさん。
お母さんはさらにこう言いました。「さなかちゃんは確かに親に恵まれんかった。普通ならしなくていい苦労もたくさんしたやろう」
「けどな?人間いつからでも軌道修正はできるやろ?だからああなってしまったのは残念ではあるけど・・・」
「それ以上は何も思わんな」サラリとそう言い切るお母さんにまるさんは「え!!」と驚きました。
すると「だってお母さんが一番見るべきだったのはさなかちゃんじゃなかったから。どうしたって優先順位はアンタが一番やからな」と、最優先は娘であるまるさんになるのは当然だと言ったお母さん。
「お母さんがやれることはやったつもりや。だからさなかちゃんに対して、罪悪感も後悔もお母さんはないわ」お母さんは胸を張ってそう言いました。
「・・・そうやな!うん。その通りやわ」お母さんの言葉を聞いてハッとしたまるさんは、我が子がいちばんだと改めて気付きました。お母さんは「そやろ?だからアンタもその放置子のこと気に病むことはないんや」と言ってくれました。
昭和、平成、令和と時代が変わっても、悲しいことに放置子はどの時代にも存在します。
放置子に出会ったら・・・あなたならどうしますか?
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※この話は身バレ防止のため実体験にフィクションを加えてオーバーに描いております。
登場人物名、場所は架空のものとし、創作漫画としてお読み頂けると幸いです。
[作者]まる
9歳の面白息子アキを育てるアラフォー母です。
[編集]ママ広場編集部
いつ自分の身近に現れてもおかしくない放置子。自分だったらどうするだろうと考えさせられました。さなかちゃんが更生し今は幸せになっていて欲しいと願います。