前回の話
実家に帰った際にお母さんから小学2年生のときの同級生さなかちゃんが詐欺で逮捕されたと聞き、当時のことを思い返すまるさん。お母さんが噂で聞いた話によると、さなかちゃんが中学生の時にお姉ちゃんがモデルになり親の関心が完全にそちらへ行き、孤独になったさなかちゃんは悪い仲間とつるむようになり高校にも行かなかなかったのだそう。
母が私の友達に冷たい[94]
自分が知らなかったさなかちゃんのその後を聞き、何とも言えない気持ちになったまるさん。
「その結果が詐欺か・・・。お母さん、さなかちゃんが捕まったニュース見た時どう思った?」まるさんがお母さんに聞くと「どう思ったって?」とお母さんは聞き返しました。
「や、私な。自分が放置子と関わって困って通報とかして。その子と会わなくなってホッとしたのに心配で。矛盾してるよな」自分自身も放置子に関わった経験があるまるさん。
「ニュースで放置子のことが流れるたび、私の取った行動はあれでよかったんかなぁとか・・・後悔とは言わんけど・・・なんかモヤモヤ?ソワソワ?なんとも言えん気持ちで」と、複雑な気持ちを口にしました。
「・・・・・」まるさんの言葉を聞いたお母さんは、しばらく無言でした。
そしてこう言いました。「お母さんは、さなかちゃんのニュース見てびっくりしたけど、・・・それだけやわ」
「お母さんがあの頃にさなかちゃんに対して出来ることはやったし、置かれた環境はあれど結局最後は本人次第なんや」自分がやれることはやったから、さなかちゃんのニュースを見ても思い悩むことはなかったというお母さん。
お母さんの言葉に「最後は本人次第。確かにそうかもしれない」そう思えたまるさんでした。
最終話
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※この話は身バレ防止のため実体験にフィクションを加えてオーバーに描いております。
登場人物名、場所は架空のものとし、創作漫画としてお読み頂けると幸いです。
[作者]まる
9歳の面白息子アキを育てるアラフォー母です。
[編集]ママ広場編集部
どれだけ周りが手を差し伸べたとしても、どうするかを最終的に決めるのは本人。お母さんの言う通りですね。