前回の話
小学2年生だったまるさんの同級生さなかちゃんは放置子でした。一度遊んでからというもの毎日まるさんの家に遊びに来るようになったさなかちゃんは、遊びに来るとまず決まって「おやつ何?」と聞き、まるさんが出したおやつをばくばく夢中で食べていました。急におやつの減りが早くなったことを不思議に思ったお母さんが「最近毎日お友達来てる?何人くらい来てる?」と聞くと、まるさんが「1人。さなかちゃんだけ」と答えたのでお母さんはビックリします。
母が私の友達に冷たい[6]
友達がたくさん来てみんなでおやつを食べているのかと思ったら、まさかのさなかちゃん1人と聞いて驚くお母さん。
「え!!めっっっちゃおやつ食べる子やな!?だってまるはあんま食べんやろ?」まるさんはあまりおやつを食べないので、無くなったおやつはほとんどさなかちゃんが1人で食べているということ。
「さなかちゃん、家でおやつ食べさせてもらえないんだって。だから『ずるいー、食べさせてー』って」まるさんの説明を聞いたお母さんの頭の中は「ずるいとは?」と疑問でいっぱい。
さなかちゃんのお母さんはとても厳しく、おやつもダメ、マンガやゲームもダメ。家には遊ぶためのものが一切ないのだとさなかちゃんから聞いていたまるさん。
さなかちゃんの両親も共働きだったのですが、さなかちゃんは家の鍵を持っておらず、お母さんの帰宅時間まで毎日外で時間を潰すしかありませんでした。遊べる友達がいるときは友達の家に行き、誰の家にも行けない日は公園で過ごしていたさなかちゃん。
しかしそこはまだ小学2年生。さなかちゃんからその話を聞いても、まるさんは特に疑問を持たず「へー?そうなんや」くらいにしか思っていなかったそう。
おやつを禁止されているさなかちゃんが、自分がいない間に家でおやつを食べていると知ったお母さん。「さなかちゃんがおやつもダメって言われてるのは、もしかしたら食物アレルギーがあるんかもしらんから・・・」と心配になります。食物アレルギーと聞いてもまるさんはピンと来ません。
「お母さん心配やから、さなかちゃんの家に電話して聞くわ!えーと、さなかちゃんの名字はー?」とさなかちゃんの親御さんと連絡を取ろうと連絡網を片手に慌てていました。(昔は、学校からの緊急連絡などを電話で伝達するための連絡網があり、クラス全員の電話番号が載ったプリントが配られていました)
おやつを食べていたのがさなかちゃん一人だと知り驚いたお母さんですが、さなかちゃんが家庭でおやつを禁止されていると聞いて食物アレルギーがあるのかもしれないと心配になり、さなかちゃんの家に電話をかけることにしました。
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※この話は身バレ防止のため実体験にフィクションを加えてオーバーに描いております。
登場人物名、場所は架空のものとし、創作漫画としてお読み頂けると幸いです。
[作者]まる
8歳の面白息子アキを育てるアラフォー母です。
[編集コメント]ママ広場編集部
さなかちゃんがまるさんの家であれほど夢中でおやつを食べていたのは、家でおやつを食べさせてもらえないからだったのですね。