前回の話
まるさんが小学2年生の頃、毎日のようにまるさんの家に来てはすごい勢いでおやつを食べずっと漫画を読んでいた同級生のさなかちゃん。授業参観の日、お友達に「ママ来てた?」と聞かれたさなかちゃんは、お母さんは仕事で忙しいし弟も小さいから来れないと言い、聞かれてもいないのに「お母さんは忙しいけど長い休みは別荘に連れてってくれるし、お姉ちゃんもキッズモデルでー」と自慢を織り交ぜながら一人でペラペラと饒舌になるさなかちゃんでした。
母が私の友達に冷たい[16]
みんなで話していると、「崖辺さん!職員室まで来て!」とさなかちゃんが先生に呼ばれました。
さなかちゃんが居なくなると、一人の子が「さなかちゃん家さ」とボソッと話し始めました。
「給食費、ずっと払ってないんだよ。こないだ先生が、今日払ってもらうって言ってたの聞いちゃった」さなかちゃんの家が給食費を払っていないと聞いたというお友達。
まるさん達が驚いていると、そのお友達はさらに「さなかちゃんのママが今日来なかったのも、給食費払えって言われるからだよ」と推測していました。
「別荘とかって言ってたのも絶対ウソやわ」と話すお友達の言葉を聞きながら、「さなかちゃんって色々大変なのかもな」と子どもながらに思ったまるさん。
しかし。だからどうするというワケでもなく、まるさんとさなかちゃんの関係は今まで通りでした。
その後、ある日曜日に家族でお出かけをすることになったまるさん。「わーい!遊園地ー!あの服着ていこーっと!」とウキウキしながら服を取りに行きました。
すると、「あれー?さくらんぼの服がないーっ。どこー?」着ようと思っていたさくらんぼ柄の服がクローゼットにないことに気づいたまるさん。そういえば、以前さなかちゃんが遊びに来たときに、こっそりクローゼットを開けてさくらんぼ柄の服を手に取っていましたよね。
お友達の話によると、さなかちゃんの家は給食費を滞納しているようですね。さなかちゃんのお母さんが授業参観に来なかった理由がお友達の推測どおり給食費が関係しているのかどうかはわかりませんが、親の事情は子どもには関係ないですよね。そして、まるさんのさくらんぼ柄の服はどこへいってしまったのでしょうか。
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※この話は身バレ防止のため実体験にフィクションを加えてオーバーに描いております。
登場人物名、場所は架空のものとし、創作漫画としてお読み頂けると幸いです。
[作者]まる
8歳の面白息子アキを育てるアラフォー母です。
[編集コメント]ママ広場編集部
情報通なお友達っていますよね。給食費を払わないのに別荘はたしかに不自然に思えますね。