手足口病ってどんな病気?ヘルパンギーナやヘルペスとはどこで見分ける?子どもが手足口病にかかったら家庭内で気を付けることはなに?そんな疑問について、たけうちファミリークリニック院長の竹内雄毅先生にお伺いしました。

「手足口病」と聞くと、保育園や幼稚園で流行する子どもの夏風邪というイメージを持つ方が多いかもしれません。毎年夏になると流行し、小さなお子さんをお持ちの保護者の方にとっては、特に気になる感染症のひとつではないでしょうか。
この記事では、手足口病の基本的な症状から、ご家庭でできるケアと予防策、そしてよく似た病気との違いについて、わかりやすく解説します。
手足口病ってどんな病気?
手足口病は、口の中や手のひら、足の裏などに水ぶくれを伴う発疹が出るウイルス性の感染症です。主に夏に流行し、患者の半数以上を2歳以下の乳幼児が占めていますが、小学生でも流行することがあります。
感染の原因と経路
原因となるのは「エンテロウイルス」や「コクサッキーウイルス」といったウイルスです。これらのウイルスは、主に3つの経路で感染が広がります。
飛沫感染は、感染した人の咳やくしゃみのしぶきを吸い込むことで起こります。
接触感染は、ウイルスがついた手やおもちゃなどに触れ、その手で口や鼻を触ることで感染します。
そして糞口感染(ふんこうかんせん)は、便の中に排泄されたウイルスが、おむつ替えなどの際に手指を介して口に入ることで起こります。
特に、乳幼児が集団生活を送る保育園や幼稚園では、おもちゃの貸し借りや子ども同士の距離の近さから、感染が広がりやすい環境にあります。
主な症状
ウイルスに感染してから3〜5日ほどの潜伏期間(感染してから症状が出るまでの期間)を経て、口の中・手のひら・足の裏や甲に2〜3mmの水ぶくれができます。発熱は38度以下であることが多く、食欲不振やのどの痛みを伴うこともあります。
多くの場合、症状は軽く、3〜7日程度で自然に治ります。しかし、口の中にできた水ぶくれが破れると痛みが出るため、食事がとりにくくなることがあります。
こんな症状が出たらすぐに受診を
まれに、髄膜炎(ずいまくえん:脳や脊髄を包む膜に炎症が起きる病気)や脳炎、心筋炎といった重篤な合併症を引き起こすことがあります。高熱が2日以上続く場合、頭痛や嘔吐(おうと)がある場合、ぐったりして元気がない場合、けいれんを起こした場合は、速やかに小児科を受診してください。
手足口病にかかったら?家庭でできるケア
手足口病には、ウイルスを直接やっつける特効薬はありません。そのため、症状を和らげる「対症療法」と、家庭でのケアが中心となります。
最大の注意点は「脱水症状」
口の中が痛くて飲み物を嫌がるお子さんも多いですが、脱水症状を防ぐため、こまめな水分補給が何より大切です。
食事については、熱いもの・酸っぱいもの・辛いものなど、刺激の強い食べ物は避けましょう。冷ましたおかゆ、豆腐、ゼリー、プリン、ポタージュスープなど、喉ごしが良く飲み込みやすいものがおすすめです。麦茶や経口補水液(スポーツドリンクを薄めたものでも可)を、一口ずつこまめに飲ませてあげてください。
また、熱がなくても体力を消耗しているため、無理はさせず、ゆっくり安静に過ごさせてあげましょう。
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