我が家とは正反対。絵に描いたような幸せ家族が越してきた

同じマンションに引っ越してきた麻衣ちゃんとは、子ども同士が幼稚園で同じクラスだったこともありこれまで仲良くしてきました。でも、あるとき麻衣ちゃんから距離を置こうと言われました。驚きましたが、心当たりがないわけではない私は何も言えませんでした・・。
あれは数ヶ月前のこと。夫の有二の帰りが遅いのはいつものことで、その日もいつものように有二のご飯を用意して待っていました。0時を過ぎた頃、ようやく有二からメッセージが届きました。

今から帰るという連絡かと思ったら、『残業で遅くなったから、会社近くのホテルに泊まる』という素っ気ないメッセージ。もっと早くに連絡くらいできたんじゃないの?本当に残業だったのかどうかも怪しいものです。私は腹立たしいような惨めなような気持ちで有二の食事を勢いよく捨てました。

翌朝、重い気持ちのままゴミ捨てのために1階へ降りた私。すると、見慣れない家族が荷物を運んでいました。新しく引っ越してきた人たちのようです。奥さんが「わ~、これ重~い!孝の漫画じゃない?」と言いながら段ボール箱を運んでいると、「あぁ、わりぃ!俺持つわ」と旦那さんが走って来ました。拓哉と同じくらいの男の子も「僕、力持ちだからねっ!」と楽しそうにお手伝いしていました。見るからに仲が良さそうな家族。うちとは全然違う・・。仲睦まじい3人の様子に、どす黒い気持ちが沸き上がってくるのを感じました。

部屋に戻ると、雅治と拓哉がケンカをしている声が聞こえてきました。反抗期に入ったらしい雅治は最近ずっとイライラしていて兄弟喧嘩が絶えません。今日は雅治が拓哉のゲームソフトを取ったようで、拓哉は大泣き。私は「返してあげて」とできるだけ冷静に伝えましたが、雅治は「うるせーな!」と乱暴な言葉で反発します。「ちょ、親に向かって何て言葉を・・」ショックを受けつつも、どうやってこの場を収めようかと考えながら2人に近づいたその時、テーブルに置いてあったグラスに手が当たってしまいました。

床に落ちたグラスは大きな音をたてて粉々に割れました。割れたグラスを慌てて片付ける私の向こうでは、「うるせぇな!」「うわああぁ」と怒鳴り声と泣き声がずっと響いています。もう嫌・・。有二は家のことも子ども達のこともほったらかしだし、子ども達は全然言うことを聞かないし・・。虚しさでいっぱいの私は、ふとさっきの仲の良さそうな家族を思い出しました。・・なんで私ばっかりこんな目に遭わないといけないの・・?私だってあんな風に家族と笑い合いたいのに・・ずるい!私の行き場のない気持ちの矛先は、無意識にさっきの女性に向いていました。
夫婦仲も良いとは言えず、子どもも反抗期で家庭内もうまくいっていなかったみのりさん。そんなときに出会ったのが麻衣さんだったのですね。
※フレネミーとは・・
「フレネミー」は、英語の「フレンド(友人)」と「エネミー(敵)」を組み合わせた造語として広く知られている言葉です。
単なる敵よりも、心理的な距離が近い分だけ対処が難しい関係性とされています。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
監修・校正:ママ広場編集部 編集:石野スズ
脚本:あおいゆめ
作画:ポジョ
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ああ、それで八つ当たりか