[30]「危ない!」手を振りほどき車道の方へ走り出す娘・・。障害児のママは神様に選ばれたと言われて|植木千尋の育児まんが

前回のお話
発達障害があり癇癪が激しいゆみかちゃんの育児の悩みを相談サイトに書き込んだあやこさん。コメント欄には「障害は個性」「神様からのギフト」「あなたより辛い人もいる」など今まで言われてきて辛くなった言葉ばかり。「神様は乗り越えられない試練は与えません」というコメントを見たあやこさんは、「ゆみかに?それとも・・・」とこれまで周りに言われた言葉が蘇り「相談やらなきゃよかった」と落ち込みます・・・。

障害児のママは神様に選ばれたと言われて[30]



バスで福祉センターにやってきたあやこさんとゆみかちゃん。
この日はゆみかちゃんが癇癪を起こすことなくバスに乗れてあやこさんはホッとしていました。

「福祉センターの正門はこっちかな」
2人はバス停から福祉センターに向かって歩き出しました。

「今日から療育だよ。ゆみか、がんばろうね」
ゆみかちゃんの手を握って歩いていると、前方に横断歩道の押しボタンが見えました。


その瞬間、あやこさんの手を振りほどいたゆみかちゃん。

「!?ゆみか!!」

ゆみかちゃんには、押しボタンを見ると必ず押したくなるこだわりがありました。

押しボタンを押そうとするゆみかちゃんの手を押さえ、
「ゆみか、使わないのに押したらいけません」
と伝えます。

「ふぎぃぃぃぃ」
ダメだと言われてもどうしても押したいゆみかちゃんは全身で抵抗します。

「あっ」
ゆみかちゃんはあやこさんの手を振りほどき、押しボタンに向かって走り出します。
すぐ向こう側は車道です。

「危ない!!!」

叫ぶのと同時に、ゆみかちゃんを止めに走ったあやこさん。

ズシャアァァ

あやこさんはゆみかちゃんを抱えたまま勢いよく道に倒れ込みます。

「うわあぁぁぁ」
大声で泣き出すゆみかちゃん。

そんな2人に驚いた周囲の人が注目していて・・・。

続きます

植木千尋
ブロブフィッシュ似の主婦です
知的障害を伴う自閉症児を子育て&溺愛中

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