[6]小学校低学年編(3)|勉強は「やる気になるまで待つ」ではなく「やる気にならなくてもやる」を目指すために

前回の話
では続きまして、小学校低学年編の最後「ご褒美」と「読書習慣」についてお話させていただきます。

家での勉強のルールを一緒に決める大切さ

宿題は、家に帰ってきてからすぐにやる、〇時からやるなどの「やらなければいけないこと」と、お友達と遊びたい時やゲームをしたいという時間など「やりたいこと」を、お子さんと一緒に書き出していきましょう。
親の一方通行ではいけませんが、親の要望も伝えるのも◎。
その上で子どもが納得するスケジュールを調整してください。

スケジュールとあわせて、できなかった時のルールも決めておくとよいでしょう。
「ゲーム禁止」などの厳しいルールではなく、ゲームの時間が結果短くなってしまったというものなど、結果的に、あれ??最初に終わらせた方が得をするのでは・・・のような流れになると非常によいです。
そして、守れなかった時は、ルールに則り守ってもらいましょう。



ご褒美制度は物じゃなくて時間に

例えば、「テストで100点が取れたら物を買ってあげる」よりも、「今日やることが終わったらその残りは自由時間だよ」という形で自由な時間が増えるイメージです。
ただし、丸付け、解きなおしが終わるまでが完了という認識は忘れないように伝えること(適当に終わらせたら、その分時間が伸びるという意識になるようにした方がいいかもしれませんね)。
もし、勉強時間が長くなってしまう場合は宿題以外でやるテキストの枚数や問題は、減らしてもよいと思います。
ただし、それを続けると意識的に遅くするパターンも発生しますので、子どもの様子をみながら調整することがおススメです。

読書習慣について

読書習慣は身につけて損はありません。すぐに効果があるか・・と言われるとすぐには難しいかもしれませんが、高学年あたりから徐々に本を読む子と読まない子での差が見えてきます。
語彙力の差だけではなく、文章の書き方や起承転結の終わり方、読解力など。身近なことでいえば文章題のテストで分かりやすく出てきます。
今の子ども達は見ることは増えていますが、読むことは減少しています。
小学校では読書週間もありますよね。その時に自分が読みたいと思う本があると便利です。
その時間に読みたい本を読み、途中まで読んだ後、気になる場合は家でも読むこともありますし、読み終わっても続き物であれば、次が読みたいという場合もあるでしょう。また、子ども新聞などを活用することもよいでしょう。
読書については読むこと自体が面倒なため、習慣化することは難しいかもしれませんが、短い絵本から始めてもよいですし、同じ本を何度も読むことも問題ありません。
国語の教科書の先読みをしてもよいでしょう。少しずつ「読む」挑戦をして欲しいなと思います。
新聞や、歴史マンガでもよいですし、化学マンガなど子どもが読もうかなと思える本を図書館や本屋さんで探してみると意外と色々な発見があるかもしれません。

小学校低学年では親の管理が大切です。仕事をしている場合やそこまで時間がないお母さんたちには大変だと思いますが・・将来楽になるために踏ん張って欲しいところです。
ですが、すべてしなくても大丈夫。お買い物が勉強になる、または勉強用のアプリやゲームを使用するのも手です。管理はしたほうがよいですが、子どもも保護者も敏感になりすぎ頑張りすぎないことも大切だと思います。

また、頑張っても、頑張ってもできない場合があることも認識しておきましょう。
そのひとつは、学習障害の可能性です。発達障害のひとつである学習障害は、的確な診断と検査が必要で、ひとりひとりの特性に応じた対応方法が求められます。
その場合は考慮した配慮が必要になり、学校での配慮もお願いする必要がでてきます。
早めに気づくことができた場合、お子さんの心理的負担も軽減されます。
一緒に宿題をする場合は、片隅に置いておくとよいかもしれませんね。

次回は3、4年生について。ここからは学校で差がついてくるキーポイントになります。

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エイターママ
小5娘の母。元塾講師。

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