では、やる気にならなくてもやることを「習慣化」するためには、どうしたらよいのでしょうか?
アプローチ方法は、始める年齢によって異なります。
未就学児:小学生に上がる前に取り組みたい場合
1:机に向かって「書く」習慣を付ける
デジタルネイティブ世代の子ども達は、書く動作自体が減少しています。そのため、「書く」に慣れていません。しかし小学生になると、一気に「書く」ことが増えてしまいます。
するとどうなるか?手が疲れてしまって書けない → 書くことが面倒になってしまうのです。
まずは、書く習慣をつけることが大切です。
絵を書くでもいいし、迷路をしてもいいです。手を動かして、書くことを取り入れて欲しいと思います。
椅子に座り机で書く遊び。ちょっとしたスキマ時間を使うのも有効です。最初のうちは、勉強を意識させなくても大丈夫です。
たとえば外食の際、食事が運ばれてくるまでお子さんは何をしていますか?
そんな時は「絵しりとり」や「文字しりとり」を一緒にすると、絵を書いたり、言葉を覚えたりすることができて一石二鳥です。外出時には紙とペンを持って行くと便利ですね。
なぞなぞは色々な能力を鍛える力がつきます
また移動中は「なぞなぞ」もおすすめ。
なぞなぞはしっかり文章を聞かないとわからない問題もあるため、子どもたちはしっかり聞こうとします。聞く力はとても大切です。小学生になると国語では聞き取りテストもあるので、その練習にもなるかもしれませんね。
また、「あれかな?」「これかな?」と考える力。「あっ!」となるひらめきと発想力。
遊びの中に鍛えられるものがたくさんあります。
色々な言葉を知るため、語彙力も増えます。生活に溶け込ませて、気付かない間に勉強している環境ができるようにするとよいでしょう。
テキストなどの早期教育は?
勉強系のテキストを行っている場合、それは続けてほしいと思いますし、通信教材なども同様です。色々な教材がありますが工夫されていてとてもよいと思います。
気をつけて欲しいことは、子どもが集中して書いている時には声をかけないこと。
しっかりと集中する時間を作ってあげてください。
また、できた時には大きな花丸や、花丸の代わりにきつねやブタやクマに変身させても、子どもたちの楽しみが増えます。
できなかった時は、もう一度テキストを読むなど再挑戦させてあげてください。教えるのではなくどこまで考えているかを聞いて、考えを整理する手伝いをしてあげるといいかもしれませんね。
数字に興味がある場合は数を数え、数を書く練習を。
文字に興味がある場合は、自分の名前を書く、家族の名前を書く、好きなキャラクターの名前を書くなどをすれば、身近なことが学習の場になります。
絵本の読み聞かせと自分で読む
絵本を子どもが読む場合は、1~2歳下向けの絵本を使いましょう。
読み聞かせの場合はすらすら読む、もいいですが一緒に本を開きながら、「あ」・「め」「あめ」というふうに、ひとつの文字の読み方を読んだ後に、単語を読むという流れにするとよいでしょう。
その後にお子さんが繰り返し読むという流れで進めても大丈夫です。
ここで一節ごとに一拍入れるなど、文字を組み合わせると知っている単語になるということが、自然に学べます。
未就学児から取り組める方法として書きましたが、小学低学年の子たちにも有効です。
やっていなかった・・うちは手遅れだ・・というふうに思う必要はありません。
早ければ早いほどいいというよりは、子どもの成長に合わせて生活の中に少しずつ組み込むことが大切です。
次回は、低学年向けのお話です。
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【勉強は「やる気になるまで待つ」ではなく「やる気にならなくてもやる」を目指すために】は毎日配信中です。明日の配信をお楽しみに!
エイターママ
小5娘の母。元塾講師。