[1]勉強は「やる気になるまで待つ」ではなく「やる気にならなくてもやる」を目指すために

学校の宿題をなかなかしない・・・テスト勉強もやらずにそのまま・・・「宿題しなさーい!」と言っても「今やろうと思っていたのにやる気なくしたー!」という返答しかこない。溜息まじりでご相談に来られた保護者の方とのお話から、今回は「子どものやる気」についてです。

子どものやる気ってどうやったらださせることができるのか・・・親の永遠の悩みかもしれませんね。



やる気になるまで待つ!は間違いではないけれど・・・

小学校低学年の場合はテスト勉強をしなくても宿題をしなくても、テストが簡単。通知表も、親が焦るテストの点数や評価をもらってくるわけではありません。そのため、親もまぁいいか。と思いがち。

個人懇談などでも先生からは学校生活やお友達関係の話、また困ったことはないか?など質問があると思いますが、勉強面においては特段気になる要素がなければ、あまり言われないことの方が多いです。(先生によっては言われる場合ももちろんあります。)

また、「本人のやる気がないと勉強は身につかない。」だから「本人がやる気になるまで待った方がいい」という保護者の方や、「小学生の間は勉強をしなくても大丈夫。中学生になってからで問題ない。」という保護者の方もいらっしゃいます。「困るのは本人だからすべて本人に任せる。」という保護者の方もいらっしゃいます。
もちろん、その教育方針もダメではありませんし、間違っているとは言えないでしょう。
ただしそれは、そのままやる気が起こらずに、学生生活が終わってしまう可能性があることも考えた上であれば、です。

なぜそのように伝えるか?
それはご相談に来られた多くが、小学3年生~4年生ぐらいからテストの点数が徐々に悪くなり、6年生の時点で基礎が身に付いていない状態で中学校へ進学。そして定期考査の順位を見てようやく、自分の子がここまでできなかったのか・・と気付き、慌てて塾に入れるというパターンが多いため。
そう、最初に話していたご家庭の教育方針に、保護者の方がブレてしまうからです。

その際に言われることが、「ここまでできないと思わなかった。」もしくは、「学年が上がればやる気になると思っていた。」というパターン。

ゲームや動画など楽しいことに溢れ、どっぷり浸かれることができる今、それよりも勉強が楽しい!面白い!と子ども自身に思えというほうが酷な気もします。

また、昨今小学校では、クラスの中でできない子とできる子の習熟度の二極化が進んでいると言われています。

私たち親世代では中間層が一番のボリュームゾーンでしたが、それがなくなり、授業自体についていけない子と授業が簡単でしかたがない子の層が多くなってきているのです。
では、中学生になった時、コツコツと勉強をしてきた子に、小学校の授業の習熟度が低い状態の子たちがやる気になったらどこまで追いつけるのでしょうか。

続きます。

エイターママ
小5娘の母。元塾講師。

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