成績が下がってしまい、心配!でも、最近なかなかこちらの言葉を聞いてくれなくて・・・そんな経験はありませんか?
今回は30年以上にわたる英語講師としての経験、そして受験対策の個別学習塾代表である、株式会社ブルーフレイム代表取締役、イムラン スィディキさんからアドバイスをいただきました。
子どもとのコミュニケーションの取り方が分からない!
お子さんの学業成績に関する悩みは、多くの保護者に共通するテーマです。
特に、中学・高校生になると中間反抗期や反抗期を迎えるため、親のアドバイスや意見がなかなか届かなくなることも。
今回は、そのような時期の子どもたちとどのようにコミュニケーションをとるか、について掘り下げてみたいと思います。
子どもが反発する理由
反抗期の子どもたちは、自身の意見や考えを持つようになり、自己を確立するための過程にあります。
この時期の子どもたちは「こうしなさい」という一方的な指示には反発を示すようになります。
当然、親としては子どものためを思ってという部分はあります。
しかし、そうであろうが、そうでなかろうが、子どもとしては、とにかく自分の意見や考えを軽視されることが面白くありません。
私もそうでしたし、あなたもおそらくそうだったのではないでしょうか。その負のスパイラルをぜひ、あなたの代で終わらせてください。
子どもの意見や考えを確認する
例えば、親に「どう思う?」と問いかけられ、自分の意見や考えを述べることが許されると、反発心が緩むこともあります。
子どもは知識や経験が無い分、とても採用はできないという案を出してくるかもしれません。
しかし、そういった場合でも子どもの意見や考えをスルーしてしまっては元も子もありません。
一旦はしっかりと受け止めて、「話し合いの場」を設けてください。
ここで、やっぱり子どもの意見だと思って、尊重せずに否定してしまうと、改めてそこは対立構造が生まれてしまいます。
あなたも会社などでこういう経験はありませんか。
上司が意見を求めてきたから、コメントしたのに、そのコメントに何ら反応してくれない。
聞かれたから答えたのに無視、というのは対立構造を産みやすいので、気をつけなければいけません。
一緒に目標地点を決める
次のステップでは子どもと一緒にとりあえずの目標地点を決めてください。
次回のテストで何点を目指すのか、そのための勉強時間はどれだけ必要か。
いつ、どれくらい勉強するのか。そういったことを一緒に話し合ってください。
子どもが自分でこれだけやると言った手前、多少はやらなければという責任感を持ちます。
そしてその過程で、塾に行った方がいいのか、どうかも話し合ってください。
自分でできないのであれば、塾に通った方がいいですし、自分でできるのであれば、塾に通う必要はないかもしれません。
塾に通うかどうかの判断は実にシンプルに考えていただいて結構です。
大事なのは、「いかにして塾に行かせるか」ではなく、親子間のコミュニケーションが機能していることです。
親子間のコミュニケーションが機能していれば、塾に通うという選択肢も自然と選ぶことになるでしょう。
しかし親子間のコミュニケーションが機能していなければ、いくら必要だとわかっていても、子どもは塾へ通うことには反発するでしょう。
一見、遠回りに感じるかもしれませんが、まずは親子間のコミュニケーションを成立させてください。実はその方が、結果的に色々な親子関係の問題解決への近道となります。
[執筆者]
イムラン スィディキ Imran Siddiqui
株式会社ブルーフレイム代表取締役
コペル英会話教室校長
[プロフィール]
1976年生まれ。上智大学大学院時代、複数の英会話スクールで教え、超人気講師となる。
大学院卒業後、中央青山監査法人に就職するも、英語教育への熱意が冷めず、会社勤めしながら2003年「コペル英会話」を設立。
英会話スクールを経営するかたわら、英語本も23冊出版している。
また、ネットも積極的に活用。オンランの英語コミュニティは登録者数10万人超、YouTubeチャンネルの登録者数は17万人超とネットでの存在感を増す。
2021年には大田区の小中高校向けの個別学習塾を引き継ぎ、塾業界に参入。
中学2年生で英検2級合格など、地域トップレベルの成果を出している。
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株式会社ブルーフレイム