嘘偽りのない息子の笑顔で義母は嫁を傷つけていたことに気付いた。外面が良い夫の本性は不倫男だった【３６１】｜岡田ももえと申します

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前回の話
義母にモラハラを疑われている妻すみれさんですが、夫良し男さんは疑いを晴らそうと、すみれさんと一緒に実家へ話をしに来ました。良し男さんが何を言ってもすみれさんがもっと苦労すべき、恵まれた環境だと理解すべきと聞き入れない義母。更には「私が子育てしている頃は」と、良し男さんが赤ちゃんの頃に義実家に同居し厳しい義母に酷い事を言われて苦労した思い出がよみがえってきた義母はだんだん口になってきてしまいました。そこへ、雨が降りそうだと良し男さんが慌てて報告したことで、煮詰まった空気が一変しました。良し男さんは洗濯物の取り込みを手伝いながら、義母に「俺は大丈夫だよ、何も心配いらないよ」と笑顔で伝えたのでした。

外面がいい夫の本性について～外面の良い夫が不倫してました～【３６１】

「俺は大丈夫」と言われ、義母は良し男さんがまだ小さかった頃の記憶がよみがえりました。
昔から怖がりだった良し男さん。

義母はずっと自分が守ってあげないとという思いでいつも良し男さんの側にいました。

自分が経験したように、生きていると苦しいこと、怖いことがたくさんあるから

良し男さんに傷ついて欲しくない。その一心でした。

けれど。
幼い良し男さんが走り出した時、ヒヤヒヤしていた義母に笑顔で「ママ大丈夫だよ」と言った笑顔が思い出されました。

良し男はもう大丈夫なのね。
洗濯物の取り込みを手伝いながら、娘をあやす妻を笑顔で眺める大人になった良し男さんを見つめて義母はそう思いました。

「すみれさん、酷い事を言ってしまって、傷つけてしまって」
義母は心からのことばをすみれさんに向けました。

「本当にごめんなさい。」
すみれさんの顔を真っ直ぐに見つめて、義母は謝罪しました。