ざまあみろと勝ち誇って退職した女。そのツケは数年後の自分に返ってくる。外面が良い夫の本性は不倫男だった【３４７】｜岡田ももえと申します

2024-11-30

岡田ももえ

前回の話
良し男さんを陥れようと画策したものの虚偽証言がバレて異動になった後輩女性ふり子さんは、自分だけが処分されたことで良し男さんへの恨みを募らせていました。なんとかして良し男さんに罪を着せたいふり子さんは、破壊した自分のパソコンを他部署の派遣社員を使って良し男さんのデスクに置くように依頼していました。オフィスの監視カメラで良し男さんのデスクに壊れたふり子さんのパソコンを置いた人物を特定し事情を聞いた部長は、ふり子さんを呼び出しました。

外面がいい夫の本性について～外面の良い夫が不倫してました～【３４７】

ふり子さんとの面談のため会議室に向かった部長と課長は、机の上に紙が置かれていることに気づきます。

それは退職届でした。部長が退職届を手に取ると「裏に何か書いてあります」と課長が言いました。

裏側には「名ばかり部長でがっかりしたわ。ふり子」と書かれており、課長は絶句。

一方的に退職届を提出し、すでに会社を後にしていたふり子さん。「辞めるならおかしくなったふりして迷惑かけてやめてやるって思ってた」

「会社も事を大きくしたくないだろうし、私が壊したって明確な証拠もない。ざまあみろ」と晴れ晴れした気持ちでいました。しかし、この時のふり子さんは知りませんでした。

数年後。会社では噂好きのサワさんがある噂を話していました。「ふり子さん覚えてる？転職先で婚約した人と婚約破棄になったみたいよ」

「転職先の人がうちの社員と繋がってて～ほら、うちで色々やらかしたのばれたみたいよ」と嬉しそうに話していました。身勝手な理由で良し男さんや会社に散々迷惑をかけた挙句、一方的に退職届を提出して会社を辞めていったふり子さん、それが全て自分に返ってきてしまったのですね。