妻に出て行かれ不安な夫が相談したのは夫婦を別れさせようとする張本人。外面が良い夫の本性は不倫男だった【２３０】｜岡田ももえと申します

2024-08-10

岡田ももえ

前回の話
夫良し男さんの不倫を疑っている妻すみれさんはストレスに耐えられず娘のほの香ちゃんを連れて実家に帰っています。自宅を出る時に設置しておいた監視カメラを確認すると、良し男さんが週末に外泊したことがわかり不安になったすみれさんは、元同僚で良し男さんと同じ会社ののマキさんとマリコさんとのグループチャットにさりげなく良し男さんの様子をうかがう書き込みをしました。職場で見ていてふり子さんの言動を怪しんでいたマキさんはピンときていましたが、「夫婦の問題だし不倫される方も悪い」と主張するマリコさんに制止され、当たり障りのないことしか伝えられませんでした。

外面がいい夫の本性について～外面の良い夫が不倫してました～【２３０】

朝、青ざめた顔で出勤した良し男さんは心配されますが、「ちょっと寝不足で」とごまかしていました。

本当はすみれさんが実家に帰ったまま帰って来ないのに連絡も取れない不安に押しつぶされそうな良し男さんは、全てがすみれさんと別れさせられるための計画とも知らず、ふり子さんなら的確な答えをくれるはずだと信じていました。そして、すみれさんはきっと帰ってくるとも信じています。

就業後、カフェで待ち合わせていた良し男さんとふり子さん。
さっそくふり子さんは「サプライズの日、何があったんですか？」と相談に乗るふりをして様子を探りました。

良し男さんは、ふり子さんに「奥様がきっと喜ぶ」と提案された通りに母親を自宅にサプライズで呼び、すみれさんが育児相談をする時間を作ってあげるために自分はひとりで出かけたことや、母親だけでなく伯母も来て、すみれさんと喧嘩になったことなどを正直に全て話してしまいました。

さらに、母親が嫁であるすみれさんのことをモラハラなのではないかと心配したことまで伝えてしまったのです。
良し男さんの話を優しい笑顔で聞いているふり子さんは、心の中では（あー私、ついてるなぁ）と喜んでいました。

奥さんが悪いと良し男さんに思わせたいと計画しているふり子さんは、良し男の話からヒントを貰ったことでまた計画が進められます。真剣に悩み相談している良し男さんはそんなふり子さんの心の中に気づく余裕などありません。