子どもの集中力が続かない時はどうすればいい?家庭での接し方は「楽しい」がポイント

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子どもの集中力がないのが気になってしまう・・・どうしたら集中力がつくんだろう?そんな悩みについて、主に「集中力」について全国で講演活動を中心に活躍されている、株式会社脳レボ代表取締役の川谷潤太さんに、集中力を育てるヒントについてお答えいただきました。

「勉強を始めてもすぐ飽きてしまう」「ダイニングテーブルに向かっても、気がついたら鉛筆をクルクル・・・」 そんなお子さんの姿に、モヤモヤした気持ちを抱いたことはありませんか?
でも、安心してください。集中力は生まれつきの才能ではなく、「環境」と「関わり方」で少しずつ育っていくものです。
 今日は、日々のご家庭の中で取り組める「集中力を育てるヒント」を、3つの視点からお届けします。

1. 自宅で集中できないのは、当たり前?

保護者の方からよくいただく質問に、こんなものがあります。
「学校や塾ではできるのに、自宅学習になるとまったく集中できないんです・・・」
実は、これにははっきりとした理由があります。

理由その1:「環境」が違うから
学校や塾は「勉強するための空間」として設計されています。
 一方、自宅は「生活するための空間」。そこには、テレビ、マンガ、スマホ、家族の声・・・といった“心を引きつける誘惑”がたくさんあります。

集中とは、「今やるべきこと」と「心(意識)」がぴたっと一致した状態のこと。
 環境がそれを妨げているなら、子どもが集中できないのは当然なのです。

理由その2:「興味」がわきにくいから
もう一つの理由は「興味」の問題です。学校や塾では、新しいことを学ぶ刺激や、先生の工夫された声かけがあり、自然と“学びたい気持ち”が引き出されます。
 ところが家庭では、学習に対する「興味」を引き出す工夫がなされていないことも少なくありません。つまり、「心(意識)が向かない」=「集中できない」という状態に陥りやすいのです。

2. 集中力が続く子にする、家庭での接し方

では、どうすれば家庭でも子どもが集中しやすくなるのでしょうか?
 そのカギは「親の関わり方」にあります。

「褒める」よりも「一緒に楽しむ」

子どもをやる気にさせたいとき、「えらいね!」「頑張ってるね!」と声をかけることは多いでしょう。
 確かにこれは、短期的には効果的です。

でも、長期的に集中力を育てるには、学習内容そのものに「興味」が湧くような関わりが必要です。
 「この漢字、どう読むの?ママも知らなかったな!」
 「一緒に調べてみようか!」

そんなふうに、親自身が学びに興味を示すと、子どもも「なんだか楽しそう」と感じるようになります。

子どもは『楽しい』と思えることに対して、驚くほど集中力が持続します。
 ゲームや運動で夢中になるように、学びの中にも「ワクワク感」を見つけられるようにしてあげましょう。

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