怖くて命令に背けないヒロ君に、マモル君を蹴るように命令したことをあっけらかんと笑って認め、さらにそれを「遊んでただけ」と言ったケンゴ君の態度をみて、これがエスカレートしたら怖いことだと判断した吉村先生はケンゴ君を指導しました。驚いたような表情をしたケンゴ君でしたがまだ「え・・・でも・・・」と何か言いたげです。吉村先生は、マモル君にもヒロ君にも謝ろうねと伝えると、ケンゴ君は黙ってうなずきました。
小学生息子がイジメっ子!?[7]要注意人物になった息子
放課後、吉村先生はマモル君、ヒロ君、そしてケンゴ君を集めました。
「はいみんな。
お友達のことを蹴れって言ったケンゴ君、
言われたからといって蹴ってしまったヒロ君。
どちらもやってはいけないことだよ。マモル君に謝ろうね。」
一瞬、ケンゴ君とヒロ君は目を合わせて小さくうなずきました。
そして声を合わせてマモル君に「ごめんなさい。」
と頭を下げましたが、二人の表情は少し固く、納得いかない様子です。
マモル君は「もうしないならいいよ。」と笑顔で答えました。
吉村先生は続けます。
「それと、ケンゴ君にはヒロ君にも謝ろうか。」
すぐにケンゴ君は「ごめんなさい」とヒロ君に言いました。
するとなぜか驚いたヒロ君です。
ヒロ君は小声で「ケンゴは悪くないよ!」
ケンゴ君は「いやボクのせいでこんなことに」
二人の間では、こんなやりとりがありました。
一方、3人の様子を見て吉村先生は
ふー・・・みんなちゃんと謝れたから・・・とりあえずは安心、かな。
思いました。そして
ケンゴ君は今後も注意して得様子を見ておかなくちゃ。
保護者の方にはしっかり伝えないと。
と考えていたのです。
続きます
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本・編集]ママ広場編集部 [編集・作画]めめ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母。