友達の喜ぶ顔が見たかっただけ

ある日突然、レンが通う小学校から「レン君が友達にお金を持ってくるように言っている」という驚きの連絡を受けた私。さらに、最近自分の財布のお金が少し減っていたことを思い出し、「もしかしてレンが関わっているのでは?」と思った私は、真相を確かめるため詳しく話を聞いてみることにしたのでした。
「学校の先生から電話があったんだけど、お友達にお金持ってきてって言った?」私がそう問いかけると、レンはギクッとしたような表情を浮かべました。

何も話そうとしないレンに、私は「どうしたの?なんで?おこづかい持ってるでしょ?」と必死に理由を聞き出そうとします。それでもレンは黙ったままうつむくだけ。私はレンの目をまっすぐ見つめると「ねぇ、ちゃんとお話ししてくれる?」と、できる限り優しい声で言いました。

レンは、このまま黙り続けるのは無理だと思ったのか、しばらく間を置いてから、友達との間に何があったのかを少しずつ話し始めました。レンは、仲の良い友達カイト君とシュン君といつも3人で一緒に遊んでいました。それは知っていましたが、ある日、カイト君が「おごってあげるから買い物に行こう」と言い出したのをきっかけに、お店でお菓子やカードを買ったり、ゲームセンターで遊んだりすることが増えていったみたい。公園や、誰かの家で遊んでいたとばかり思っていた私は驚きました。

しかし、小学生がそんなにたくさんのお金を持っているはずもなく、やがてカイト君のお小遣いは底をついてしまいました。カイト君は「お小遣いもう使い切っちゃった、しばらく買い物もゲーセンも無理だわ」と残念そうな表情をします。

レンはそんなカイト君に、「じゃあ次は僕がお金を持ってくるよ、そうしたらまたみんなでお菓子とか買えるじゃん」と提案したそうです。それを聞いたカイト君とシュン君は大喜び。嬉しそうにはしゃぐ2人の姿を見て、レンは「自分のおこづかいで友達を楽しませてあげたい」と思ったようです。
お小遣いで友達を楽しませてあげたいという気持ちは決して悪いものではありません。ですが、小学生のうちから羽振りが良すぎるのは、やはり考えものです。本来であれば、「買ってあげる」「おごってあげる」と言われた時点で断るべきですが、相手を喜ばせたい気持ちが先立ってしまう年頃だと難しいですよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マッマ
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