自分にとっては親友でしかない

私とタクマさんが付き合うのを避けるために、好きでもないタクマさんと恋人になったサユリ。私の気持ちを知ったうえでタクマさんとの関係を邪魔していたと聞き、言葉を失ってしまいました。するとサユリは、「私がタクマと付き合わなかったら、きっとアユは私のことなんてどうでもよくなる」と泣きながら言いました。
サユリはまだ浜辺にいるのかな、今何を考えているんだろう。浜風寒かったけど、風邪ひいたりしないかな。そんな風にサユリを心配する一方で、私の頭からはタクマさんに告げられた「サユリはアユのこと、恋愛感情で好きなんだよ」という言葉が消えませんでした。

好きでもないタクマさんと付き合っていたということは、それだけサユリが私のことを大切に想ってくれていたということ。もし私とタクマさんが付き合うことになったら、私が自分の元から離れてしまう・・・それをサユリは受け入れられなかったのでしょう。2人きりで旅行に行こうと誘ってくれたのも、私への特別な気持ちがあったからなんだと思います。

サユリは、ただまっすぐに私を想ってくれていた。だけど私は、サユリを恋愛感情で好きになることはできない。ずっと親友として過ごしてきたから・・・。「ごめんね、サユリ」心の中でそうつぶやくと、私はそっと目を閉じて、サユリと出会った日のことを思い出します。

大学に入学して間もない頃のこと。サークルの練習が終わった後、「あの、さっき軽音サークルでボーカルやってた人だよね?」と、ふいに声をかけられました。私が「そうだよ~」と答えると、サユリは目を輝かせて「すごく素敵でした!」と褒めてくれました。まっすぐで飾らないその言葉に、嬉しくなったのを今でもはっきりと覚えています。
ずっと親友だと思っていた相手から、恋愛感情を向けられていたと知れば、驚いてしまうのは無理もないことです。それでもサユリさんのまっすぐな想いを知ったアユさんは、目を背けることなく、きちんと向き合おうとしました。その姿からは、相手の気持ちを大切にしようとするアユさんの誠実さが伝わってきますね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
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ていうかサユリの様子見に行かないの?
いくら一人にしておいてと言われたからってもう午前3時すぎでしょ。
心配じゃないの?
何かあったらどうするのよ。
思い出にふける前に様子を見に行きなさいよ。