テキパキと必要事項を押さえていく総務部主任が素敵

近々退任される、お世話になった経理の斎藤顧問の送別会の幹事を任されたハルさんは、まずは経理部の出席者を確認してこの大役に推してくださったともか先輩に報告しました。
「そっか。足立さん不参加なんだ・・・まぁ、今のご時世、無理強いはできないしね。」ともかさんも、部署の顧問の送別会にひとりだけ不参加の新人、足立さんのことが気になったようですが「あの子、普通に斎藤顧問に失礼なこと言いそうだし、まぁ来ないなら来ないでいいんじゃないかな。」とにっこり笑って言いました。相変わらずサバサバしたともか先輩です。

経理部の出席人数を把握したところで、次に向かったのは総務部。ここには私の(たぶんみんなの)憧れの主任、公佳さんがいます。「斎藤顧問の送別会のことで相談があって・・・」と公佳さんに声をかけると、すかさず総務部の男性社員が「足立さんは参加?」と聞いてきたので不参加を伝えるとがっかりしていました。可愛い足立さんは他部署の男性にもとっても人気があるのです。

足立さんの不参加にがっかりと肩を落とす男性社員に「コラッ」と冗談ぽく笑いながら公佳さんが「了解。役員がよく使う小宴会用の部屋を押さえておくから、任せて。」と言ってくださいました。嬉しいけれど、私が幹事なのにいいのかな。「50名くらいなら対応できるはず」という公佳さんに「ご、50名?そんなに?」と驚いてしまいました。やっぱり公佳さんに相談して良かった!と思いました。会場に人が入れなくなるところでした。「斎藤顧問、すっごく慕われてるから、いろいろな部署の方が参加されると思うよ。」と公佳さん。やっぱりそうよね、とあらためて思いました。

公佳さんは「お料理も、コースじゃなく立食系にして、飲み物多めに用意して、来客増えた時に対応できるようにするといいわよ。任せてくれる?当日参加の人もいるかもだから。」と、50名と聞いてわぁっと固まってしまった私の前で、公佳さんはテキパキと起こりそうなことを予測して準備し始めていました。美人の上に仕事もできて本当に素敵!私はつい見とれてしまいました。

「お、お願いします。」公佳さんに任せて、と言ってもらえて本当に嬉しい私。後ろで「足立さん来ないなら参加しないでおこうかな~」なんて冗談を言っている男性社員たちが、正直霞んで見えてしまったなんて、絶対に言えません。
幹事をするのが初めてのハルさんにとって、公佳さんのように係でもないのにたくさんのアドバイスをくれるだけでなく、自らもテキパキと動いてくれる目上の方は本当に有難く、素敵だし憧れますよね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
脚本・作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。