息子ハヤトが小学校に入学してからも、その天才ぶりは続いていました。授業では積極的に手をあげるしテストはいつも満点、さらに運動会ではリレーの選手にも選ばれました。担任の先生からもほめられて「うちの子は天才だから」と鼻高々だった私、学年が上がるにつれテストで満点を取れない時もあったものの、アドバイスすれば次は満点を取ったのでそこまで気にも留めていなかったのですが、5年生になった頃から様子が変わり始めていったのです・・。
[4]神童と呼ばれた我が子|ママ広場オリジナルマンガ
なんとなく息子ハヤトの様子が変わり始めたのは5年生になってから・・ある日ハヤトから告げられた言葉に驚いた私、
私「え!?リレーの選手に選ばれなかった!?」
息子「うん、選抜の日はお腹が痛くて・・」
そして間髪入れずにこう続けました。
息子「先生にも、もう一回やり直させて欲しいって言ったんだけどダメだって言われて・・」
「体調が悪い時に走ったせいで、リレーの選手に選ばれなかったなんて・・!ハヤトが・・かわいそう・・!!」そう思った私は翌日が学校に電話しました。
私「・・先生、お願いします!もう一度リレーの選抜をしていただけないでしょうか!?」
先生「お母さん、何度もご説明していますが、それは・・」
私「お願いします!本当なら息子が選ばれるはずなんです!!」
そうお願いはしてみたものの・・その願いは叶えられず・・そして運動会当日を迎えました。
ママ友「あ・・今年はハヤトくん、残念だったね・・」
リレーが始まり、近くにいたママ友さんに早速そう声を掛けられました。
私「あ・・そうなの、あのこ選抜の日に体調悪かったみたいで・・」
ママ友「そっか~、タイミング悪かったんだね。はやとくん足速いのにもったいないよね。先生も配慮してくれたらいいのに~」
ママ友が掛けてくれた励ましの言葉になんとも言えない気持ちになりました・・。そして運動会も終わり、ハヤトと一緒に家に帰っていた時に
息子「お母さん、リレー、選ばれなくてごめんね・・」
私「ハヤト・・」
突然ハヤトからそう告げられて私はどう言葉を掛けたら良いのかわかりませんでした。でも、
私「大丈夫大丈夫!今年は体調が悪かったんだから仕方ないよ!来年、がんばろう!ハヤトならできるよ!」
そう伝えたところ、ハヤトは「来年はがんばる」と答えたのですが・・
[5]へ続きます。
ママ広場オリジナルマンガ「神童と呼ばれた我が子」は毎日更新します。
明日の公開もお楽しみに!
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本]ママ広場編集部 [編集・作画]マキノ
作画:マキノ
元気姉弟を自宅保育中の主婦。