<憑き物が落ちた私>「天才」だった息子にはちゃんと自分の足で歩んでいく未来があった|神童と呼ばれた我が子[10完]ママ広場マンガ

前回のお話

ハヤトが学校から帰るのを待って話し合いをすることに。ハヤトが帰宅し、リビングに家族3人が集まり、ハヤトが謝ろうとするのを制止して、これまで私がしてしまったことを謝りました。でも、決して傷つけるつもりはなかったということも・・。それを聞いたハヤトは涙をぼろぼろと流しながら、どれだけ大変で辛かったか、何度やめたいと思ったかを話してくれました。そして・・「でもお母さんが悲しむ顔を見る方が嫌だった」と・・!ハヤトと私は、お互いが思っていたことを伝え合うことができたのだ、と感じました。

[10完]神童と呼ばれた我が子|ママ広場オリジナルマンガ





あの一件があってからというもの、色々な変化がありました。
私は・・ハヤトが何に興味があるのか、どんなことをしたいのかなど、打ち込みたい!と思っていることについて、しっかりと聞くようになりました。
もちろん、勉強だけでなく遊びに関しても・・
なので、時にサボっている姿を見れば叱ることもあります。

私「ねえ、宿題はいつするの?」
息子「このゲーム終わってからやろうって思ってたんだよ。」

これまでの私だったら、何がなんでも机の前に座らせて宿題をさせていたかも・・
でも今はハヤトの考えを尊重し、無理をさせないように気をつけています。

私「・・・わかったわ。でも夕飯までに済ませてね。」
息子「よゆーだよ!母さんこそ、夕飯手抜きしちゃダメだよー!!笑」
私「もうっ!生意気言うようになったわね~!笑」

こんなやりとりができるようになったのも、あの時、家族でしっかり話し合ったおかげだな、としみじみ感じています。
それから・・

ハヤトは中学生になってからバレーボールを始め、高校まで一生懸命取り組んでいました。
自分の夢を叶えるためにと勉強も頑張り、第一志望の大学に合格することができました。
そして、大学に通うようになったある日、久しぶりにハヤトと2人で出かけた時に

私「お母さん、今でも思うんだ。あの時ハヤトが自分の気持ちを言ってくれて、本当によかったって。でないと、こんな未来はなかったなあ、って。」
息子「・・・そうだね。」

すると、突然ハヤトがあらたまって、

息子「母さん、あの時、俺の気持ちを受け入れてくれてありがとう。」
私「・・・ハヤト・・。もうっ、当たり前じゃない!」

こんな風に、笑い合って話せる「今」に心から感謝しつつ、私は心の中で呟きました。
「だって・・あなたは私たちの大切な息子なんだから・・・」

[完]

【新連載】ママ広場オリジナルマンガ次回作は「えげつない夫と甘やかし義母」です。
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。

[脚本]ママ広場編集部 [編集・作画]マキノ
作画:マキノ
元気姉弟を自宅保育中の主婦。

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