奈々さんのお父さんは奈々さんの娘、菜乃花ちゃんをとても可愛がってくれて「孫が女の子で悲しかった」とは言いませんでしたが、実は「菜乃花にきょうだいを作らないのか」「跡継ぎを作らないのか」とお母さんには言っていたのでした。親のためを思って必死過ごした自分の子ども時代を思うと、奈々さんは兄弟姉妹をつくり育てるよりも目の前の我が子を精一杯育てようと考え、子どもは一人っ子にすると決めていました。
男の子に生まれなかった私[7]二人目を作るのが怖い
「男の子じゃないんだね。」
「次は男の子かな?」
「一人っ子だとかわいそうだよ。」
「女の子はお嫁にいっちゃうと寂しいわよ。」
「両親が死んでしまったときに1人になってしまうよ。」
「兄弟姉妹がいたほうがいいよ。」
家族から言われ、親戚の人に言われ、近所のおばあちゃんにも、もちろん義母からも言われました。
ひとりっこではダメなのかな?
兄弟姉妹がいたほうがいいのかな。
私のエゴなのか・・色々な思いがありました。
夫は
「僕は今が幸せで、君が決めたことであればそれで大丈夫。」と言ってくれました。
本心は違ったのかもしれませんが、私にはそういったことを伝えずに私の意思を尊重してくれたことには感謝しました。
娘が大きくなるにつれ、私にもママ友ができました。
そんな時に実家から連絡がありました。
「もう2人目をつくる気はないの?」
母からでした。
最終確認のような連絡でした。
子どもは一人だけと思うのは私のワガママかもしれない。
でも、幼少期、必死に男の子を演じていた自分を思い出します。
産まれてきてくれてありがとう。
そう言われなかった私・・。
怖い・・。
私と同じになるかもしれない・・。
言葉を振り絞り「うん、そのつもり」とだけ伝えました。
続きます。
ママ広場オリジナルマンガ「男の子に生まれなかった私」は毎日更新します。おたのしみに!
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※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本]ママ広場編集部 [作画]みつけまま
作画:みつけまま
2歳長男・0歳次男(R5.3月誕生)を子育て中のワーママです。