前回の話
男の子が産まれるととても喜ばれる環境で育った次女の奈々さんは、お父さんに「男が良かった」「どうしてお前は女なんだ」と言われて育ち、いつしか男の子として過ごすのが正しい事だと思うようになりました。ただ成長するにつれて違和感を感じ、いつしか地元を離れたいと思うように。大学進学のタイミングで地元を離れた奈々さんは、親の目を気にせず自分のしたい恰好をすることを楽しんで過ごし、就職した時にはどこから見ても普通の女性に。その後彼ができ、結婚、そして妊娠した奈々さんは、里帰りもせず、お父さんの顔を見ることもなく娘菜乃花ちゃんを出産、「娘には自分が送ってきたような幼少期は送らせたくない」そう強く思うのでした。
男の子に生まれなかった私[6-1]なによりも尊重してきたむすめの意思
菜乃花ちゃんは元気にすくすく育ちました。テレビの影響でプリンセスが好きになり、可愛いお洋服が大好きになりました。自分が好きなものを着るように、自分が欲しいものを選ぶように、奈々さんは菜乃花ちゃんの意志を何よりも尊重しました。
奈々さんの子どもの頃とは違い、保育園でも小学校でも、男女を区別する教育はほとんどしなくなったと言われていますが、そのおかげもあって、菜乃花ちゃんは心から自分が欲しい物を選べている、奈々さんはそう思っていました。
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
2020年生まれ長男・2023年生まれ次男を育児中のワーママです。
育児の記録のため、絵日記をゆるゆると描いています。