限界。男の子じゃないと愛されないのにどんどん女性らしくなっていく私。男の子に生まれなかった私[3-2]|ママ広場マンガ

前回の話
保育園の頃から男の子の真似事をするようになったと記憶している奈々さん、お誕生日にもらうプレゼントはラジコンやプラモデルといった男の子が喜ぶようなものばかりでした。お姉さんとは対照的なプレゼントで、うらやましくもありましたが、「私が女の子らしいとお父さんががっかりする」と思い、遊び相手も男の子ばかりで毎日活発に遊び回る、そんな小学生時代を過ごしたのでした。

男の子に生まれなかった私[3-2]女の子でごめんなさい


男の子のように活発に遊び回る小学生時代を過ごした奈々さん、でもそれも中学校に入る時に終わりを告げました。中学校の制服はセーラー服、今のようにスラックスなどを選ぶことはできませんでした。奈々さんは「せめて髪だけでも」と男の子のように短く切りましたが、お父さんにため息をつかれてしまいます。

「男だったら野球をさせたのに」「男だったら地域の催しにも参加できていた」「お前が男だったら」と父が嘆くのを聞いて悲しい気持ちになる奈々さん。当時、奈々さんの地元では男性しか参加できない催しがあって、女性は炊き出しの準備をしなければならず、そんな風習がさらに奈々さんを追い詰めたのでした。

「女の子でごめんなさい」その頃の奈々さんは、お父さんに反抗するなんて考えも及ばず、本気でそう思っていたのでした。セーラー服を着ていても、男の子と一緒にいて、言葉遣いや態度も荒く、精一杯男の子に看られるように努力していたのです。でも、男の子達が次々に背が伸び、声変わりも始まるのと同時に奈々さんの体つきはどんどん女性らしくなっていったのでした。

男の子になれない自分に対して、悲しくて逃げ出したくなった奈々さんは、今の自分を知っている人から逃げたい、そう思い込み限界を感じていたのでした。

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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
2020年生まれ長男・2023年生まれ次男を育児中のワーママです。
育児の記録のため、絵日記をゆるゆると描いています。

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