[10]再婚と連れ子の明暗|中学校生活が始まっても気持ちの整理がつかない娘。何もしてあげられず歯がゆい両親

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前回のお話

元夫と死別して5年。娘の愛花ちゃんを育てる由以子さんは、バツイチで愛花ちゃんと同い年の娘くれあちゃんを育てる達夫さんと出会い再婚しました。明るく運動が得意な愛花ちゃんと引っ込み思案で勉強が得意なくれあちゃんの性格は正反対でしたが、月日が経つにつれて2人の距離は縮まり、親友のような関係になっていきました。そんなある日、中学受験をするくれあちゃんと同じ中学校に行きたいと愛花ちゃんが言い出します。愛花ちゃんは勉強があまり得意ではなく不安な由以子さんでしたが、くれあちゃんの影響を受けて順調に成績を伸ばしていきました。そして中学受験が始まりました。愛花ちゃんの本命でくれあちゃんの安全圏のB女子中学は愛花ちゃんが不合格、くれあちゃんは合格。残すはくれあちゃんの本命の難関A女子中と併願校であるC女子中のみ。A女子中は愛花ちゃんもチャレンジ受験しました。そしてA女子中の合格発表日。結果は愛花ちゃんがまさかの合格で、くれあちゃんは不合格でした。くれあちゃんはA女子中の不合格のショックから気持ちを切り替えられずC女子中も不合格。達夫さんが「B女子もいい学校だから」と声をかけますが、ショックのあまり「B女子なんて絶対行かない!」と部屋に籠ってしまったくれあちゃんにみんなかける言葉が見つかりません。そして迎えた中学校の入学式の日。まだショックから立ち直れていないくれあちゃんは「なんで愛花が受かって私が落ちるの?愛花が受けなければ、もしかしたら私が・・」と抑えきれない思いを口にしてしまいます。その言葉を聞いてしまった愛花ちゃんはショックで立ち尽くします。

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気持ちが切り替えられない娘には時間が必要

くれあの本命だったA女子中にチャレンジ受験の愛花が合格し、くれあは不合格。くれあの合格は実力よりも下のB女子中のみでした。気持ちの整理ができないまま入学式を迎えたくれあは、つい「愛花が受けなければ私が受かったかもしれないのに」と口にし、運の悪いことにそれを愛花が聞いてしまいました。

「私のせい・・?私が受験したいって言ったから・・」と罪悪感を感じて立ち尽くす愛花に、私は「そんなことないわよ」と笑顔で声をかけました。達夫さんも「気にするな。愛花はがんばった自分を誇りなさい」と愛花を労ってくれました。

「くれあにはもう少し時間が必要なんだろう。気持ちが切り替わるまで待とう」達夫さんが静かに言いました。何もしてあげられないことを歯がゆく思っているのでしょう。私も同じ気持ちです。「そうね」と返し、身支度の続きを始めました。

準備を終えた愛花が心配そうにくれあの部屋を覗くと、「愛花の制服姿なんて見たくない。こんな制服、着たくない!こんな学校行きたくなかった」と声を荒げ、B女子中の制服を投げ捨てるくれあ。

それ以降、くれあは自分の部屋からあまり出てこなくなりました。「くれあ、ご飯できたよ。今日はくれあの好きなグラタンだよ」と愛花が声をかけても、「要らない、あっち行って!」と激しく拒否。くれあの食事はドアの前に置いておくことが増えました。

くれあの気持ちが切り替わるまで待とうと言っていた達夫さんも、終わりの見えない状況に「くれあ、すねるのもいい加減にしなさい!」と声を荒げることもありました。「もう少しそっとしてあげない?」となだめると、「・・どうすればいいのか」と達夫さんはうなだれました。このままではよくないのは私も理解していますが、どうすればよいのかわからず頭を抱えてしまいました。

愛花ちゃんのせいで不合格になったわけではないことをくれあちゃんも頭ではわかっているはず。でも、気持ちが追いつかないのですよね。苦しんでいるくれあちゃんの気持ちが少しでも楽になる手助けをしたいと家族みんなが思っているはずですが、時間が解決してくれるのを待つしかないのでしょうか。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:藍川らづ
2児の母、イラストレーター。

最新のコメント
  • さっちん より

    心配したけど、お父さんは愛花のがんばりを認めてくれてるんだね、学校にも通わせてもらってるし…
    お母さんも、2人を大事にしてるのがわかるけど、2人の動きはくれあちゃんの救いにはならなそう。
    誰も悪い人も意地悪な人もいないのが切なすぎる…親子の難しさを感じた。

  • なかむら より

    まーでも愛花が落ちたとこくれあは受かってるんですけどね(笑)
    住めば都、とはよく言ったもので行けば変わるんだけどね

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