「ママ、クリスマスにはリップスティックが欲しい!」
物より服を欲しがる長女にしては、珍しいおねだり。
彼女は、誕生日などプレゼントをもらえる機会に、ショッピングに連れて行って服を買ってほしいということが多いのです。
(小3のくせにちょっと生意気ですよね(笑))
「リップスティック??」
薬用タイプのリップは冬場、唇が荒れる長女にすでに渡してあります。
もっとラグジュアリーなブランドのものが欲しいんだろうか……。
「リップは、高いのにするよりはこまめに塗ったほうが唇にはいいんだよ」
と私がアドバイス<すると、長女は
「はぁ??」
と若干切れ気味。
「長女ちゃんの唇、確かにボロボロじゃん? 新しいリップ欲しいのは分かるけどさ」
「何言ってんの? 誰も唇の話なんかしてないし!!」
切れ気味どころか完全に切れた感じの長女。
年頃の娘の唇の荒れを指摘したのはまずかったか?と思っていると。
「リップスティックって、これなんだけど」
と、ipadを見せられました。
映っていたのは、こちら。
一瞬、スケボー??
と思いましたが、スケボーは1枚の板に4つの車輪、ブレイブボードは前後2枚の板にそれぞれ1つずつ車輪がついているそう。
長女の欲しいリップスティックとは、このブレイブボードというものの一種らしい。
でもこのリップスティック。
かなりグラグラしていて、ただ乗るだけでも結構大変そう。
とても体育が得意とは言えない長女なんですが、大丈夫なんだろうか??
でも、調べてみると体幹が鍛えられるらしく、ちょっと子供にはいいかもしれない。
しかも、身長180センチまで使用可なので、私や主人が借りることもできちゃう!
「買ってくれたら、ママにも貸してあげるけど……」
と、長女はちょっと含みを持たせた言い方。
「ママにも貸してあげるけど(できるとは思えないけどね~)」
という、カッコ内のセリフまで聞こえた気がしました。
……悔しい~、でもたぶん難しいかなという気も。
大人になってから、体が重くなったのはあるんですけど、「転ぶかも」「ケガするかも」って思うことに対する恐怖心が増した気がするんですよね。
昔は全然平気だったのに、アスレチックとか、ジャングルジムとか、ちょっと高い塀の上とか、子どもと一緒にのぼった時に、すごく怖さを感じました。
慣れの問題? それとも本能的なもの??
ただ単に、自分の体がどんくさくなったから???←可能性いちばん高い
長女は一応すでに持っている友達に借りたことがあるようで、普通に乗るぐらいはできるらしい。
友達が持っていて一緒に練習するなら、買ってすぐポイ、はないかな??
彼女は飽きっぽいので心配。
そういう私も、昔ローラースケートを買ってもらって、練習中に1度転んでしまった後、そのまま倉庫にしまい込んでしまったことがあったような……。
ちなみに、リップスティックとローラースケートが欲しいといわれたのですが。
用途があまりにも重なっている気がして、どっちかにしたらと言ったところ、7:3でリップスティックに傾いているよう。
「ローラースケートってまだ流行ってんだね。ママたちの頃はローラースケートといえば、光GENJIだったなぁ」
と思わずつぶやいたら、
「は、光源氏? なんで紫式部が出てくるの?」
と平安時代好きの長女。
そっか、今時の子には、光GENJIは通じないのか。
そりゃそうだわ、何年前だろ?
「ようこそ~、ここへ~、遊ぼうよパラダイス!」
って歌ってたのは……。
ちょっと、時代の流れを感じた夜でした。